問題発見から始めるデザインシンキング:Designitワークショップ「Hacking Tokyo」#2レポート

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今月頭、ストラテジックデザインファーム・Designitによる大人気ワークショップシリーズ、「Hacking Tokyo」第2回が開催された。この日のお題は「都市でのサイクリング」。参加者たちは、単に海外の成功例を輸入するだけではない、東京の課題に寄り添ったアイデアを1から組み立てる方法を学んだ。

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2/9取り組むべき課題を探そう
アイデアを考えるうえで、その基盤となるのが課題の発見だ。今回は課題発見の糸口として、〈駐輪〉〈自転車へのアクセス〉〈安全〉〈快適さ〉という4つのカテゴリーが各グループに割り振られた。

それぞれのグループは担当するカテゴリーに関して、出来るだけ多くのペイン・ポイント(悩みの種)を挙げていく。出てきたペインポイントは、さらにパターンや似た要素ごとにグループ分けし、分析する。

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3/9アイディエーション
課題が決まったら、いよいよアイディエーション(アイデア出し)のパートだ。ひたすらアイデアを出し、その後アイデアを選別したり、複数のアイデアを組み合わせたりすることで、ひとつに収束させていく。

ここでもDesignitのさまざまなテクニックが登場するわけだが、それでもなお、この収束のパートがいちばん難しいという人は多い。しかし、実践回数を重ねるごとに上達するのもまた事実のようだ。

第1回、第2回と連続で参加してくれたメンバーのひとりは「デザインは1回で学べるものではないのだと思いました。2回目のほうが、まとめ方がずっとうまくなった気がします。アイデアをただ出すのではなく、ソリューションに落とし込めるようになりました」と振り返った。

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4/9ここからは、各グループのアイデアを紹介する。

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5/9Always Have a Bike with You
1回につき、比較的短い距離しか自転車に乗らない東京の住民たち。もし、家から最寄り駅までだけでなく、駅から会社まで、会社からレストランまでなど、もっと多くのシチュエーションで自転車を利用できたら便利じゃないだろうか? そんなアイデアのもと、このグループは3つの案を考えた。

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6/9Urban Biking Support
東京の自転車ユーザーは、老若男女さまざま。なかには幼い子どもや老人、妊婦など、力が弱かったり、自転車に乗り慣れていない人もいる。そんな彼らが、安全かつ快適に自転車を利用するには、どうすればよいだろうか? このグループの解決策は、自動車の接近を知らせるセンサーや走行アシスト機能を自転車につけることだ。

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7/9Share-bikes Made Smart
多くの人が利用しているのに、なぜかあまりハイテク化されていない自転車。3つ目のアイデアは、シェアバイク(レンタサイクル)にさまざまなセンサーを付け、そこから得たデータをインフラ整備に役立てるというもの。自転車の利用者も、アプリから走行距離や消費カロリーをチェックしたり、立ち寄った場所などをログに残したりすることができる。

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8/9 Park Anywhere
目的地についたはいいが、近く自転車を止める場所がない。自転車ユーザーなら、誰でも一度はそんな苦い経験をしたことがあるのではないだろうか。それならば、使われていないスペースを駐輪場にしてしまおう!というのが4つ目のアイデアだ。ユーザーは毎月一定金額を払うことで、都内の駐輪スペースを自由に利用できるようになる。

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9/9ちなみにこのワークショップ、まったく違う分野の人と一緒に課題に取り組めることも、人気の理由のひとつだ。

今回が初参加だという参加者は「今回実践を通して学んだのは、一度『仮置きする』ということ。会社だと、全員が納得するソリューションをつくろうとしてしまうけれど、さまざまなタイプの人と働くとそれがとても難しい。だからこそ、一度アイデアを仮置きして、ときには次に進むことが必要だなと思いました。そっちのほうがよいアイデアが出ることもあるんですね」と、今回のワークショップでの気づきを話してくれた。

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ストラテジックデザインファーム・Designitと『WIRED』日本版が定期的に開催している「Hacking Tokyo」。1時間のレクチャーと、その“実践編”であるハッカソン/アイデアソンで構成されるこのワークショップは、直接プロのデザイナーからデザインの極意を学べるとだけあって、毎回募集開始直後に満席となる人気イヴェントである。

9月3日に開催した第2回のお題は「都市でのサイクリング」だ。総人口がおよそ1,300万人であるのに対し、自転車保有台数は約900万台となかなかの“サイクリング都市”である東京。とはいえ、まだまだサイクリストにとって優しい街とは言えない部分も多い。そこで、参加者たちには東京でのサイクリングをもっと快適にする方法を考えてもらった。

冒頭のギャラリーで、イヴェント様子と参加者たちのアイデアをレポートする。