昔のチャンピオンのスウェットのような生地感 ▼マストバイ第3位 Uniqlo U(ユニクロ ユー) MEN スウェットプルパーカ(長袖)+E 3990円(+税)

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 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第93回目をよろしくお願いします。

 いよいよ9月30日に発売が迫ったユニクロと元エルメスデザイナー・クリストフルメールの新ライン「ユニクロU」。世界最高峰のデザイナーといっても誰も否定できないルメールと、世界最高のコスパといってもこちらも誰も否定できないユニクロの合作。これ以上ないほど期待を集めています。実は発売に先駆けてユニクロ内見会に潜入、「見て着て」きました。前回「買ってはいけないワースト3」を紹介しましたが、今回は逆に「おお……!!! これはすごい!!!」というマストバイであるベスト3を紹介しましょう。

▼マストバイ第3位 「フードの立ち上がりが半端ないパーカー」

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●Uniqlo U(ユニクロ ユー) MEN スウェットプルパーカ(長袖)+E 3990円(+税)

 「なんだパーカーかよ」と思ったあなた、認識を改めましょう。これは試着したら皆びっくりするでしょう。私と私のアシスタントはびっくりしました。

 パーカーのよし悪しってどこで決まると思いますか? もちろん視点や基準によって大きく違うでしょうが、一つ「体形がキレイに見える」「シルエットをキレイに見せる」という視点ならば、「フードのボリューム」がカギになります。

 モデルは皆小顔です。「顔の大きさ」は体形のよし悪しを決める重要なポイント。「八頭身」という言葉のとおり、顔の大きさは体のバランスを比較する一つの基準ポイントです。つまり、顔が小さく見えれば手足が長く美しい体形に見えますし、逆に顔が大きく見えてしまうと洋服はなかなかサマにならない。顔の大きなアイドルが顔まわりでピースサインを出すのは、顔まわりに何かあると小顔効果が生まることを知っているからです。

 女子はストールを好みます。男性よりもはるかに自分の体形をキレイに見せることに敏感だからこそ、「顔が小さく見えると美しく見える」「だからこそストールを身につける」という論理的な判断ができているのです(感覚的にやっている人が多いとは思いますが)。ともあれ、感覚的、論理的に「顔を小さく見せる服」の存在を知っているといっていいでしょう。

 このパーカーはそのあたりをとてもよく理解しています。フードのボリュームが半端じゃなく大きく、グッと立ち上がるような形状になっています。着用するとフードの大きさがとにかく実感できる。立ち上がった大きなフードによって体形をキレイに補正して見せてくれるでしょう。

▼マストバイ第2位 「羽織るだけにサマになるミリタリージャケット」

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●Uniqlo U(ユニクロ ユー) MEN ワークジャケット+E 6990円(+税)

 よくあるミリタリージャケットではありますが、こちらも秀作。ミリタリーというと今年はMA-1がトレンドですが、パッと羽織るだけではサマに見えません。その原因は「襟」にあります。MA-1は襟がないため、首元がのっぺりとした表情になっています。例えば同様にテーラードジャケットもそうですが、首元に「高さがない」「デザインがない」ものはどうしても寂しく感じます。なぜかというと、顔の近くに位置する首は手首・足首とともに「3首」と呼ばれ、各部所のなかでもっとも細い部分であり、「先端」ゆえに視線を集めるポイントだからです。それだけにひときわ目立ち、「全体」の印象を左右します。

 重要な首元に何もないMA-1やテーラードジャケットは「パッと羽織っただけ」ではサマになりにくい(だからスーツではテーラードジャケットのインナーに「襟」がついているシャツを入れるわけです)。

 このミリタリージャケットは首元にシャツ襟がついているのが最大の特徴。襟がついていることで寂しい雰囲気が生まれず、「パッと羽織るだけでサマになる」アイテムになっています。

 また素材が極めて硬く、「体にフィットしにくい」ため、体形にコンプレックスがある人でも気にせず着用できるのが嬉しい。素材は柔らかいほどに体に沿うため体形がありありと出てしまいます。体形が気になる人はこういった硬めの素材を選ぶとサマになりやすいのでオススメです。

▼マストバイ第1位 「真冬から春まで使える高機能素材のコート」

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●Uniqlo U(ユニクロ ユー) MEN ブロックテックコート+E 9990円(+税)

 展示会場で見て思わず「マジか……」と唸ったこのコート。素材も形もデザインも1万円で買えるクオリティではありません。

 商品名にある「ブロックテック」は素材名。一般的なものではなくユニクロが開発した素材でアウトドアでよく使われる透湿防水系素材、いわゆる「ゴアテックス」などと同じたぐいのものです。水の侵入を防ぐ「防水」と内部の蒸れを防ぐ「透湿」を備えたのがこの手の素材の特徴。「防水」と「蒸れを防ぐ」と、ちょっと考えるといかに大変なことか理解できます。防水で密閉空間を作れば作るほど、体温の熱や汗で蒸れが発生してしまいます。「外から水は入れないけど、中からは出る」といったイメージですね。昔のアウトドア製品は当然この機能がなく、雨に備えた防水ウェアなどを着ると蒸れにより水分が体に付着し体温の低下を招き、深刻な事態となることも少なくなかったと聞きます(ポンチョは裾が大きく広がっていますが、あれは少しでも蒸れを抑えるための工夫です)。

 近年ではこういった不可能を可能にした「超高機能素材」が開発され大変便利になったのですが、いかんせん値段は高い。ゴアテックスには色々種類がありますが、安くてもコートで1万円を切るものなんて見たことがありません。もちろんゴアテックスと比べて些細な性能差はあるでしょうが、素材感などを見る限り街着では十分なクオリティに達していると感じました。

「山に登るんじゃないんだから、透湿防水なんてどうでもいいよ」と思うかもしれませんが、街着用のマウンテンパーカーを買ったことのある人なら理解できるはず。マジで「超便利」なんですよね。

 水だけでなく風をとめてくれるため、内部の保温効果も高く、汗で蒸れることはないので、冬はもちろん春用のアウターとしても活用できます。このコートも一見薄手で「冬に使えるか???」と疑問に思えるのですが、ニットなどをインナーに着れば真冬でも使えるでしょう。少し歩くと体温も上昇しかなり暖かく感じるはず。一方、春であっても蒸れることがないため、「季節感」が損なわれることもない。

 しかもデザインもメンズファッションのトレンドであるダブルブレストのロングコート。ビジネス用途としてもギリギリ使えるレベルですし、とにかくこの商品「スキがない」。まさに「マストバイ」といっていいと思います。

 以上、ユニクロUの買うべき3アイテムでしたが、実はここで紹介していない「とっておきのマストバイ」も発見いたしました。これはおそらく普通に店舗やウェブを見ていても誰も気付かないでしょう。ファッション好きな人のアイテムでもあるため、気になる方は私のメルマガ「最も早くオシャレになる方法」でチェックしてみてください。〈文/MB〉

【MB】
ファッションバイヤー、ブロガー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす(@MBKnowerMag)。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」が話題に。また、メルマガ「最も早くオシャレになる方法」では、「安くてオシャレになるアイテム」を紹介し即完が続出。ニコニコ動画ではブロマガと生放送「MBチャンネル」もスタート。女子SPA!でも「レディースファッション」に関するコラムを連載開始。ファッション誌では読めない歯に衣着せぬ言説が注目されている。自身のブランド「MB」にてスキニーパンツを発売したところ、5分で完売! 初の著書『最速でおしゃれに見せる方法』が発売中