マインツで教会と言えば、シャガールのステンドグラスが作り出す幻想的な世界が楽しめる聖シュテファン教会、そして街の中でもひと際目立つマインツ大聖堂が有名です。

しかしこの街には、その他にも様々な個性を持った魅力的な教会が存在します。

アウグスティーナ教会
旧市街の中にひっそりと建っているピンク色の建物がアウグスティーナ教会です。1260年頃に建設された前身となる教会が、改修を経て現在の姿になったのは1805年になります。第二次世界大戦中にはマインツの80パーセントが破壊されましたが、ここ幸いにも爆撃を逃れ、そのため大戦後はマインツ市内で祭事などの為に使用可能な唯一の教会でした。

外から見るとそれほど大きくない教会ですが、中に入るとその豪華な内装には驚きを隠せません。白亜の壁や、美術館の展示品を見ているかの様な美しいフレスコ画は、教会内に外の通りとは異なる神聖な雰囲気を作り出しています。

祭壇側から上を見上げれば、まるで装飾画の一部の様な立派なパイプオルガンがあります。

聖ペーター教会
18世紀に建設されたこの教会は第二次大戦で被害を受け、その後の修復を経て現在の姿となりました。ピンク色の壁が印象的な外観や天井のフレスコ画、豪華な内装など、教会の雰囲気はアウグスティーナ教会とよく似ています。

一方で聖ペーター教会において特徴的なのは、内部全体がピンク色に染まっている礼拝堂です。ここは貧しい人や家のない人、病人のために尽力し、マインツにおいて特に敬われていた牧師、フランツ・アダムの追想の場となってます。

ピンク色のステンドグラスが作り出す独特な世界に、どこか恐怖に似た感情を抱く人もいるかもしれません。

クリストス教会
既に紹介した2つの教会と趣がだいぶ異なるのが、街の北に位置するクリストス教会です。1897年から1903年にかけて建設された比較的新しい教会は、戦争で破壊された後1951年から1954年にかけて再建されました。

豪華絢爛な他の2つの教会に比べてこちらはきらびやかな装飾はなく、どちらかと言えばモダンな内装です。また天井や2階の手すり部分、そしてパイプオルガンの周りには木が使用され、どことなく温かみのある雰囲気が漂っています。

ここで紹介した3つの教会では、観光客の多い聖シュテファン教会やマインツ大聖堂に比べると、訪問する人の数がぐっと減ります。見ごたえが十分にありながらゆったりとみて回る事のできる穴場の教会、マインツ観光の際に訪れてみてはいかがでしょうか?

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