『美しくなるためのランニング講座』 第10回●旅ランで気分を変える

ランニング初心者の馬場ふみかさん(女優・モデル)がフルマラソン完走を目標にトレーニングを開始! 指導担当は、湘南ベルマーレ・トライアスロンチームの中島靖弘ヘッドコーチ。「楽しく、頑張りすぎない」ランニング講座の第10回。

【プロフィール】
中島靖弘http://www.bellmare.or.jp/triathlon/profile/member.html
湘南ベルマーレ・トライアスロンチーム・ヘッドコーチ。ニューバランスランニングアドバイザー
馬場ふみかhttp://lineblog.me/babafumika/
女優・モデル。新潟県新潟市出身。167cm。

■旅ランの魅力
 夏から秋に入り、今年も残すところあと3カ月ちょっと。馬場さんもランニングを開始して5カ月、都内というあまり変化のない環境で練習をしているでしょうから、気分的にちょっとマンネリ気味になっているかもしれません。

 そこで私がオススメするのが『旅ラン』です。読んで字のごとく旅先でのランニング。私はトライアスロンチームのヘッドコーチとして国内外へ遠征する機会が多いのですが、旅先ではできるだけ走るようにしています。仕事上、私は常備しているのですが、旅ランはシャツとランニングパンツとシューズだけ持っていれば場所を問わずどこでもトライすることができるので、とてもお手軽です。

 旅先で走るメリットはトレーニングとしての要素だけでなく、普段とは違う環境で走ることでリラックスできるということ。車や電車だと通り過ぎてしまうような場所でも、ランニングであれば気が向いたときに足を止め、普段なら気付かないような景色をじっくりと見たり、スマートフォンで写真を撮ったり、日常とは違う角度から物事が感じられるなど、あらゆる発見があることです。気になったお店があったら立ち寄ってもいいでしょう。

 私の経験上、時間に余裕があるときに旅ランをしていると、思いもよらぬ距離を走っていたりすることがあります。追い込まず楽しむことが、きっといい練習になるはずです。

 トレイル(山道)や海岸といった自然豊かな環境、行く先々で出会う初めての景色や現地の方々とのふれあいは、きっと心を豊かにしてくれますし、走ることの楽しさを再認識させてくれることでしょう。自分の普段の練習環境に飽きてきたら、ぜひトライしてみてください。

 やり方は人それぞれ。ルールはありません。旅先のホテル周辺を走ってもOK。例えば日帰りで、出先の駅のロッカーに荷物や着替えを預けてからトレイルなどを走るのも楽しいですよ。最近増えているのは、温泉地や名物料理が食べられるレストランを目的地とし、そこまで走ってから温泉や食事を堪能し、電車やバスで帰るといったもので、これも面白いと思います。

 格好いい言い方をすると、走ること自体『旅』だと思います。走ることで土地や風物を知ることができる――これはランニングの新たな魅力になるはずです。

 旅ランをすることは、初めての土地への対応力やメンタルの訓練にもなっていくので、まずはどんな目的であれ、楽しみながらやるように心がけてください。

■いつもと違う環境を走ってみて。
―― 今日は旅ランで砂浜など海岸を走りましたが、どうでしたか?

馬場:松林の中とか緑があるところは涼しかったですね。建物が林立する都会より、こういう自然の多い場所のほうが気持ちいいなって思いました。

中島:そうでしょう。今日は日差しが強かったけど、海の近くは基本的に風があるので内陸で走るよりは涼しいんですよ。

馬場:そうなんですね。こういう場所で走ると、すごくリラックスできますよね。グラビアの撮影とかでも自然の多い場所に行くのは好きなんです。

中島:じゃあ次からはグラビア撮影のときもシューズとシャツとランパンを持っていってくださいね。

馬場:えーっと、無理をしない程度にやってみます(笑)

中島:ぜひ、やってみてください。

―― 砂浜でのランニングは下半身に効果がありそうですね。

中島:そうなんです。うちのチームの選手たちもやっているのですが、裸足でビーチを1時間ほど走ったあと、シューズを履いてロードを走ると重心が前に乗りやすくなり、軽く走れるんですよ。オススメです。

馬場:たしかにいつもより下半身が張っているような気がします。けど気分よく走れたからあまり気になりませんね。旅ランの必需品って何ですか?

中島:今はスマホかな。知らない土地で走る場合、地図アプリがあるとすごく便利ですし、もちろん写真も撮れますからね。あとは飲み物を買うためのお金とか、小物を入れるウェストポーチがあれば十分だと思います。

馬場:確かにスマホは便利ですね。ただ知らない土地を走るのって怖くありませんか?

中島:もちろん国内は治安が極端に悪いということはないのですが、やはり海外はしっかりと情報を仕入れて走る必要はあるかもしれません。まずは1人では走らず、日没までには帰るという基本的なルールを守ること。不思議なもので、海外で走っていると、すごく五感が研ぎ澄まされていくんです。それも経験なんですけどね。

馬場:そうなんですね。うん、普通に旅するよりか面白いかもしれませんね。

中島:ええ。練習のモチベーションにもなりますから、ぜひこれからもチャレンジしてください。

馬場:はい。わかりました。

衣装協力/ニューバランス
http://shop.newbalance.jp/


石塚隆●取材・構成 text by Ishizuka Takashi