キシリトールに口内の細菌の繁殖を抑える効果を発見

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子どもが風邪をひくと、すぐかかりやすい急性中耳炎。子どもは痛がるし、熱は出すし、再発しやすいやっかいな病気だが、キシリトールガムが予防に効果があることが明らかになった。

カナダ・トロント大学の研究グループが2016年8月3日、大学のウェブサイトに発表した。

虫歯菌と同時に風邪の原因菌も退治する

耳鼻科の専門医のサイトをみると、急性中耳炎は細菌やウイルスが耳管を通って耳の中に侵入し、鼓膜の奥の中耳に炎症を起こす病気だ。風邪をひいた時に起こりやすい。よく鼻水が原因と思われがちだが、もともと風邪はウイルスや細菌がのどを通って体内に侵入して起こり、その際、中耳に達するのが直接の原因だ。

研究チームは、キシリトールが口内の細菌の繁殖を抑え、虫歯を予防する効果があることに注目、急性中耳炎の予防効果もあるかどうかを調べた。12歳までの子ども3405人を、キシリトールガムをかむグループと、かまないグループに分け、急性中耳炎の発症リスクを比較した。その結果、調査期間中にキシリトールガムを使わなかったグループは30%の子どもが急性中耳炎になったが、キシリトールガムを使ったグループは22%だけだった。

キシリトールガムはかみ過ぎると、お腹が張ったり、下痢になったりするなどの副作用があるが、調査期間中の腹部の健康状態は、両グループの間で差はなかった。研究グループでは「キシリトールガムがのどの奥に付着する細菌を殺すため、急性中耳炎を減らす効果があるのでしょう。ただし、頻繁に急性中耳炎を繰り返す子どもには効果がみられませんでした」とコメントしている。

急性中耳炎がくせになっている子どもは、しっかり耳鼻科で完治させた方がよさそうだ。