楽しいはずの小学生時代の思い出に色濃く残る情景は、大人から見ても近寄りがたく怖いものだった。

岡山県のRさん(30代男性・会社員)には、小学生時代の怖くて忘れられない思い出がある。 Rさんをからかう、嫌な存在だったガキ大将さえもおとなしくなるほどの出来事とは。

道路をふさぐように騒いでいたガキ大将に...

私が小学生の時の話なので、もう20年以上も昔のことですが、今でもはっきりと覚えている怖い体験があります。

近所の駄菓子屋に買い物に行ったところ、店の前で同じ学校のガキ大将とその子分がたむろしているのが見えました。学校でよくからかわれていたこともあり、私にとってはとても嫌な存在でもあった彼ら。学校の外でも態度は変わらず、駄菓子屋の前でも大きな声で騒ぎ、通る人やお店の人もとても迷惑そうな様子でした。

自転車を置いたり走り回ったりと、しばらくお店の前の狭い道路をふさぐように騒ぎ回っていると、2、3度のクラクションが鳴り、そしてやや遅れて、「何やってんだ!」という男性の怒鳴り声がしました。

そこにいた人たちみんなが一瞬凍りつくくらいのその大きな声の主は、地元に住むヤクザの集団でした。車で通ろうとしたところを、ガキ大将たちが邪魔する格好になり、クラクションを鳴らしたのに、すぐにどかなかったことが、彼らの逆鱗に触れたようです。

さらにその集団は車を停め、ガキ大将たちを怒鳴り散らしながら、なんと車の中にガキ大将の軍団を無理やり押し込もうと――。

すっかり大人しくなったガキ大将軍団

騒ぎを聞きつけてやって来た人たちが集まってきたこともあり、ヤクザ集団の乱暴な行動はすぐに収まりました。ガキ大将たちの軍団はケガもせず連れ去られることもなく、「気を付けろ!」という怒鳴り声とともに、車は去って行きました。

いつもは目立って周りに強い態度ばかりを取るようなガキ大将たちが、大きな声で泣きながら抵抗する姿は、子どもである私の目には衝撃的な出来事として残りました。

ガキ大将たちはこの一件から学校内でも街中でもすっかりと大人しくなってしまいました。個人的には助かったので良かったですが、やはりあんな怖い光景を見たのは後にも先にもあの時だけです。