19日、横浜DeNAベイスターズが広島カープに3-1で勝利しリーグ3位が確定。球団史上初となる、悲願のクライマックスシリーズ出場を決めた。

2008年シーズンから5年連続で最下位となり、2度の5位を挟んで昨季も最下位に沈んだ横浜だったが、中畑清前監督から引き継いだアレックス・ラミレス監督が見事チームを引き上げた。

すると19日放送、TBS「NEWS23」では「キヨシが見た強さの理由」と題し、中畑前監督が今季のDeNAを分析。躍進の要因を語っている。

「嬉しいよ、自分のことのように嬉しいよ。輪の中に入りたいんだけど入っちゃいけないなぁっと思う」と大笑いをした中畑氏がまず挙げたのは、7月19日〜22日の間に飛び出した筒香嘉智の3試合連続マルチホームラン(1試合2本)だ。

「あの時の筒香の空気っていうのが、CS出場を予言させた感じがする」と切り出すと、「喜びっていうのをスタンドのファンとともに作り上げた空気っていうのがやっぱ大きい。その期待をそのまんま継続させながら、CSまで持ってきた。4番の存在感の大きさっていうことで勝敗に直結する結果になってきた」とコメント。4番の活躍がチームとファンを一つにし、勢いをつけたと分析。筒香に至っては「ON(王貞治&長嶋茂雄)の雰囲気に近づいてきている」とまで絶賛した。

また、今季躍進の要因を「キャッチャーだと思う」とした中畑氏。ドラフト4位ルーキーながら公式戦で100試合以上先発している戸柱恭孝の名を挙げると、「体を張って止めてくれる」と、そのプレーを称えた。

昨季は、プロ野球ワーストタイ記録となる68暴投。幾つもの失点を安易に許してきたチームの今季同成績は39にまで減少。「(パスボールなど)そういう試合が少なくなったことも安心して見られるチームになってきた。監督代行と言われるポジションのキャッチャーを1年間任せられたのはすごく大きい」と続けると、CSに向けては「こっから。球界は盛り上がるよ」と声を弾ませた。