40代でガン発見。治療費は?入院期間は?【部位別10年生存率とステージ毎の状態】

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 “不治の病”というイメージがいまだに根強いガン。しかし40代の早期発見ならば、仕事も財布も小ダメージで抑えられるという事実がある。そこで今回は、各ガンの10年生存率とステージ毎の状態・治療費を紹介。ガンの治療技術が進歩している今、昔ながらの常識に促われたままで見失わず、現代のリアルなガンとの付き合い方を考えてみたい。

◆早期発見なら、仕事も財布も小ダメージ!

【大腸ガン】10年生存率

●ステージ1で発見 90%

ガンが大腸の壁にとどまっている状態。開腹手術を行う場合の入院期間は約2週間。ガンの大きさが2儖米發両豺腓脇盪覿世農攴する簡単な手術で済むことも(入院期間2〜3日、自己負担3万円程度)。退院後の就労に大きな支障はない。
*治療費 30万円〜

●ステージ3で発見 60%

リンパ節転移が認められる状態。手術・入院期間2週間に加え、抗ガン剤の治療に約6か月を要する。吐き気や脱毛などの副作用が出るため仕事については制限が加わることが多い。人工肛門を付けた場合はさらに制限と費用が増える。
*治療費 70万円〜

【胃ガン】10年生存率

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1179743

●ステージ1で発見 90%

胃ガンの場合、“ガンの深さ”だけでなく転移の程度も含めてステージが細分化されている。リンパ節への転移や遠隔転移の見られない初期(T1)の場合、入院期間は2週間。内視鏡による患部切除の場合は2〜3日で済む場合も。
*治療費 30万円前後

●ステージ3で発見 40%

ガンが粘膜を越えて筋層に達しており、リンパへの転移も認められるが、遠隔転移はない場合(T3)、入院期間2週間に加えて抗ガン剤による治療6か月〜を要する。仕事の継続は難しく、日常生活を再建するのに主眼を置くケースが大半。
*治療費 100万円前後

【膀胱ガン】10年生存率

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1179744

●ステージ1で発見 80%

ガンが膀胱の粘膜にとどまっている状態。尿道の末端から「膀胱鏡」を挿入して観察しながら、ガンを電気メスで焼き切る手術を行った場合の入院期間は5〜8日間。手術後、経過観察は必要だが、仕事に支障が出ることは少ない。
*治療費 7万円〜

●ステージ3で発見 30%

ガンが周囲の脂肪組織やリンパ節に転移しているが、周辺の臓器までは転移していない状態。膀胱摘出手術と尿路変更手術で入院期間2週間。退院後に抗ガン剤治療を半年ほど続けることが多い。膀胱が失われるため、社会生活面で負担が。
*治療費 120万円〜

【肺ガン】10年生存率

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1179745

●ステージ1で発見 60%

ガンの大きさが3儖焚爾蚤召料反イ某蚕瓩靴討らず、転移も見られない状態。一般的には開腹による切除手術を行うが、内視鏡による手術が可能になる場合も。入院期間は2〜3週間。自宅へ戻って仕事を継続できる確率が高い。
*治療費 30万円前後

●ステージ3で発見 10%

手術は難しいため、抗ガン剤による延命療法が取られるケースが多く、仕事への復帰も困難。下記治療費は1年間の延命療法を行った場合。分子標的薬という新薬を使った治療も注目されるが、連日服用の場合は1か月の薬代が30万円ほど。
*治療費 200万円〜

【前立腺ガン】10年生存率

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1179746

●ステージ1で発見 90%

触診では確認されず、前立腺肥大手術の際に見つかる程度の大きさ。外科手術に放射線療法を併用するケースが多い。入院期間は2〜3週間。放射線療法には7〜8週間の通院が必要。通院がネックではあるが、仕事は継続できることが多い。
*治療費 40万円前後

●ステージ3で発見 90%

ガンが前立腺から周囲の精嚢や膀胱の一部に浸潤している状態。外科手術に、ホルモン療法や放射線療法を併用する。治療期間は「ステージ1」とほぼ変わらないが、ホルモン療法等の副作用でフルタイムでの勤務が難しくなることも多い。
*治療費 200万円〜

※「10年生存率」のグラフは、全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)発表のデータよりSPA!編集部作成。診断年:1998〜2002年、性別:男性、症例:全症例

※ジャーナリストの松沢直樹氏のコメントを基に作成。治療費は健康保険3割負担の場合。治療期間や費用はあくまで目安であり、症状により差が生じる。なお、高額療養費制度などを申請すると一定額以上の医療費の支払いが免除され、税法上の医療費控除を利用して確定申告すると、負担した医療費の一部が返還される

【松沢直樹氏】
ジャーナリスト。非正規、請負などの立場で働く人の労働組合「インディユニオン」執行副委員長として労働相談などのサポートに当たる。著書に『うちの職場は隠れブラックかも』(三五館)

― [40代でガン]の実態 ―