知ってビックリ!専門家が語るペットフード誕生の歴史

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皆さんにとってペットはどんな存在だろうか。飼っている人は特に、家族同然と思っていることだろう。今は、猫や犬に始まり、熱帯魚や爬虫類などペットの種類もさまざまだが、頭を悩ませるのは食事ではないだろうか。「教えて!goo」にも、「ペットフードについて」との質問があり、大好きなペットの食べものについて悩んでいる様子がうかがえる。

ちなみに、9月20日はペットフードの日。ペットフードのことをもっとよく知り、適切に使ってほしいということから「一般社団法人ペットフード協会」によって制定されたという。そこで今回はペットの世話の専門家であるペットシッターSOSの倉西俊平さんに、ペットフード誕生の背景や秘話を聞いてみた。

■ペットフードの起源は船旅で使われた保存食

ペットフードの誕生は、どうやら150年ほど前に遡るようだ。

「イギリスの船乗りたちは、長い航海の保存食としてビスケットを考案し持ち込んでいましたが、恐ろしく硬かったので、航海後には捨てていました。それを野良犬たちがおいしそうに食べていたのがヒントになり、犬用ビスケットが開発、市販化されたのが1860年代のことです」(倉西さん)

ちなみに当時のビスケットの硬さは、タイルのようで「リバプールの敷き瓦」と呼ばれていたほどだ。リバプールはイギリスの交易の要、ビートルズが生まれた街として知る人も多いだろう。

■ペットフード<残飯!?

「当時はまだ、ペットには残飯などを与えていた時代、富裕層には好意的に受け入れられたものの、専門家の中には栄養や健康面においてネガティブな発言をする人もいました。消化不良や、犬にとって満腹感が得られないなどの批判が相次ぎました」(倉西さん)

残飯はそれなりに栄養価が高く、また人間の食べるものであるがゆえに安心と考えられていたのだろう。

「こういった批判に反論すべく、ドッグフードにビタミンを添加したものが登場、健康管理を促進するものとして販売拡大が進められました。ビタミン自体、この頃に発見されたものであり、効果がありました。その後、現在に見られる粒状のドライフードが開発され、1930年頃に缶詰タイプのウェットなドッグフードが販売されるようになりました」(倉西さん)

およそ70年もの長い年月を経て、ウェットタイプのペットフード誕生へ辿り着いたのだ。本来捨てていた部分を使う経済性と、保存性、皿に盛りつけるだけの簡便性から、世界に広まっていったそうだ。

では世界へ広がったペットフードがどうやって日本へ入ってきたのか。次回はそのあたりを調べていきたい。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)