今回の一件で評価を上げた三田寛子(左)と即座に謝罪会見を開いた橋之助(右)

写真拡大 (全2枚)

 25分間で8回の「不徳」。20年間付き合いのあった30代の芸妓と、ホテルで小1時間の逢瀬を楽しんだ中村橋之助。『週刊文春』の報道を受け、9月14日に謝罪会見を開いた。

「10月に父の名跡『中村芝翫』を襲名する橋之助さんは、浅草寺で行われた襲名披露のお練りのあった8月29日の夜、京都の芸妓さんとホテルで密会。それ以外にも2度、ホテルで逢瀬を重ねていたようです」(スポーツ紙記者)

 肩を落とし、神妙な面持ちで会見場にやって来た橋之助は、自らのしでかした行為を“不徳”と表現し、連呼した。

「私ども歌舞伎界と京都のそういう方たちというのは、すごく深いつながりがございますんでね。お目にかかったのは……もう20年以上前。まぁ、とにかく私の不徳のいたすところでございます」

 会見で女性との関係を問われると、時折、言葉を詰まらせながらそう答えた。女性に関する質問が飛ぶと、ほぼすべてに「私の不徳のいたすところ」と濁した。

 普通、不倫がバレた男性がいちばんに謝罪し、思いやるべき相手は妻であるはずだ。

 しかし、彼の“いちばん”は妻である三田寛子ではない様子。

「今回、まず第一に! 考えなくてはいけないのは、やはり襲名興行でございます」といった言葉を枕に置き、何より大事なのは襲名、そしてそれを助けてくれるご贔屓へのお詫びだと繰り返した。

 夫の会見から2日。妻の三田寛子も会見を開いた。「ふたりで朝ごはんを食べてきた」という三田は夫の“不徳”に対し、

「本当にお恥ずかしい限り。ご贔屓筋のみなさまにも心配とご迷惑をかけましたので、家族で力を合わせてこの襲名に臨んで、頑張っていきたいと思っております」

 と話し、離婚は「ないで~す!」と明るく否定した。

 『だめんず・うぉ~か~』などで知られる漫画家の倉田真由美さんは橋之助の会見を、

歌舞伎界のすごく独特な優先順位、価値観を感じました。このタイミングじゃなかったら、もっとふてぶてしいような態度だったのかもしれませんよね。襲名がなかったら、問題ないでしょ? みたいな感じがあった」

 会見中、「許す、許さないということよりも、まず夫婦で結束して、みなさま方にお詫びを」と話したことには、

「夫婦の絆だなんて妻の寛子さんが言うならわかるけど、当たり前のように、不倫した夫が言うとは。奥さんまでお詫び行脚をしなきゃいけないなんて、普通の感覚では想像できない気持ちの悪い世界だと思いました。

 歌舞伎界にかかわらず今でも“芸の肥やし”と女遊びを許している人もいると思いますが、そういったことは外に出すことではないので、夫婦間の“恥”と思うべきです」(倉田さん)