20人に1人が? LGBTを正しく理解するために

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執筆:Mocosuku編集部


「LGBT」という言葉、近頃はマスメディアでもしばしば聞かれるようになってきました。

LGBTは、全人口のどれくらいの人が当たるのでしょうか?

「性的マイノリティ」と訳されることも多いLGBTですが、2012年に電通総研がおこなった調査によると、成人の約20人に1人が「自分はLGBTである」と回答したそうです。

とはいえ、オフィスや公共の場において、LGBTへの理解が浸透しているとはまだ言い難いのも事実。今回はLGBTについて、詳しく紹介していこうと思います。

「性」には3つの要素がある


「性」とひと口にいっても、そこには大きく分けて「身体の性(生物学的性)」「心の性(性自認)」「好きになる性(性指向)」の3つがあることは、意外と知られていないことかもしれません。

「身体:男性」「心:男性」「好きになるのは女性」という組み合わせや、「身体:女性」「心:女性」「好きになるのは男性」という組み合わせが、一番多い組み合わせだと思います。

「身体:男性」「心:男性」で「好きになるのも男性」、または「身体:女性」「心:女性」で「好きになるのも女性」という人々は同性愛(レズビアン、ゲイ…LGBTの「L」と「G」)と呼ばれます。

そして「身体が男性」で「心が女性」あるいは「身体が女性」で「心が男性」という「性同一性障害(トランスジェンダー…LGBTの「T」)」と呼ばれる人々も存在します。

トランスジェンダーは「心と体の性が一致しない」という面のみでカテゴライズされがちですが、「好きになる性」をプラスして考えると、同性愛の要素も含めてトランスジェンダー内にも4つの「性」が存在することになります。

「性はグラデーション」という考え方

またLGBTの「B」であるバイセクシュアルについては「両性愛者」と訳されることもありますが、実際は「同性愛者」「両性愛者」「異性愛者」の間に明確な境界線があるわけではありません。従って「心の性(性自認)」においてもそれは同様です。


社会的に「男性」とされている人の心の中にも、何%かの「女性性」が存在するのは普通のことなのです。しかし、そうした自分の中の「女性性」や「同性愛的な傾向」を自分で認められないために、かえって「男らしさ」や「女好き」を強調するようなケースもあり、自身の「女性性」や「男性性」を自覚していない人も多いようです。


こうした考え方に基づいてみると、「100%の男性」「100%の女性」などという人は存在せず、ひとりの人間の中にさまざまな割合で「男性」「女性」「異性愛」「同性愛」といった要素が存在していることが言えるでしょう。


ほとんどすべての人が、「男」と「女」という両端の間のどこか、いわば「グラデーション(段階的に少しづつ変わっていくさま)」に存在している、という考え方が理解しやすいかもしれません。

LGBTに対する理解の第一歩としては、まずは自分の中にある「男性性」と「女性性」、「異性愛」と「同性愛」のバランスをしっかりと見つめてみることだと思います。