台中の大学、100円以下で朝食販売  早朝から行列=日本の学食参考/台湾

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(台中 19日 中央社)中興大学(台中市)は12日から、学内で生産された農産物などを使用したボリュームたっぷりの朝食セットを、29台湾元(約94円)で同大学生に提供している。コストパフォーマンスの高さで、朝食セットは販売開始以来注目を集め、毎朝6〜7時には行列ができるほどの人気となっている。同大が参考にしたのは、日本の大学の学食だ。

同大広報の廖舜右さんは、先日日本を訪れた際、各地の大学で朝食を100円で提供するサービスが行われているのを知り、それがきっかけで29元朝食を思い付いたと話す。

同大は1919年に台湾総督府農林専門学校として創設され、農業の分野では国際的に名声を誇っている。学内では牛乳や米、コーヒー、醤油などを生産・販売。朝食セットにこれらの食材を使用することで、学生に学内の農産物に対する理解を深めてもらうと同時に、食の安全に対する意識を高めてもらいたいとしている。

薛富盛学長は朝食の重要性を訴える。格安の朝食の販売によって、栄養バランスがとれた食事や早起きの生活習慣を広めたいとねらいを述べた。朝食セットの原価は79元(約256円)。サービスの提供には卒業生からの寄付金が活用されている。

メニューは和食、洋食、イギリス式の3種類があり、その中から毎週固定で1種類を提供。全ての料理はその場で調理される。29元朝食を購入できるのは同大学生のみで、毎日50食限定。

販売開始から1週間が経った19日、行列に1番乗りした電機学科の学生は、番号札が配られる約2時間前の午前5時50分に並び始めたという。「普段の朝食は60元(約194円)かかる。29元朝食は安くて健康的。節約できた朝食代は海外に行く費用に回すつもり」と語った。

(趙麗妍/編集:名切千絵)