倒れる前の巨大サンゴ=兪明宏さん提供

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(台東 19日 中央社)「心配していた事態がついに起こってしまった」――。1週間の間に2つの台風が通過した東部の離島・緑島周辺の海で18日、推定年齢1000年に達する巨大サンゴが倒れているのが見つかった。このサンゴは世界最大のハマサンゴ属の個体とされる。緑島の生態や観光産業にとって重要な存在であり、台東県政府は2年前から巨大サンゴの一帯を保護区域に指定していた。

発見したのはダイビングインストラクターの俞明宏さん。18日に波が静まるのを待って海に潜ってみると、サンゴが倒れていたという。「心の準備はできていた」と言いながらも、残念な気持ちをのぞかせた。

俞さんによれば、このサンゴは北宋時代(960〜1127年)には緑島の18メートルの深海に生息しており、現在では10メートルの高さまで育っていた。

「サンゴを支える作業を行う必要はない」と話す俞さん。最も早急に行うべきなのは、巨大サンゴの衝突で生まれたサンゴの欠片を取り除き、隣り合う2つのサンゴと結合させることだとの見解を示している。

(盧太城/編集:名切千絵)