『君の名は。公式ビジュアルガイド 新海誠監督作品』

写真拡大

 新海誠監督の長編大作アニメーション映画『君の名は。』が快進撃をみせている。興行収入は65億円を突破、まだまだその数字は更新される勢いだ。いまや街を歩けば「君の名は。」という言葉が耳に入ってくることも珍しくはない。映画を見た人の間では「5回映画を見た」「涙が止まらなかった」「本当に素敵だった」と感動の声が高まっている。舞台となった岐阜県飛騨市では、早くも“聖地巡礼”をするファンが増え、社会現象といっても過言ではないほど。それを追うように劇中音楽全てを手掛け、主題歌「前前前世」を収録したRADWIMPSのアルバム「君の名は。」や、『小説 君の名は。』、公式ビジュアルガイドなど好調な売れ行きを見せ、関連書籍は157万部を超えた。ここで今回は、『君の名は。』の世界に存分に浸る関連作品を紹介しよう。

◆映画版と“相互補完的”な『小説 君の名は。』

『小説 君の名は。』

 主人公は、立花瀧と宮水三葉のふたり。東京で暮らす瀧は最新の建築物見学が趣味で、アルバイト先の先輩女性に密かに憧れている男子高校生。一方の三葉は、山深い田舎町に祖母と妹と3人で暮らす女子高校生。宮水神社の巫女を務めながら、上京することを夢見ている。住む世界がまったく異なる瀧と三葉は、立場が逆転するという、奇妙な夢を見るようになる。やがて、ふたりは現実の世界で本当に自分たちの心と身体が入れ替わっていることに気がついて――。

 本作は、軽快なラブコメディである前半から一転、後半は瀧と三葉の決定的な“距離”が描かれる。これまでの新海誠作品では、そうした距離と “喪失”を儚く美しく描き、エモーショナルな物語に仕上げてきた。だが特筆すべきは、新海誠作品に重なるモチーフを数多く感じさせつつも、本作は熱くポジティブな感動をもたらすものになっているという点。「あとがき」によると、小説版は映画版と“相互補完的”なものになっているそうだ。

◆映画の余韻に浸る公式ビジュアルガイド!

『君の名は。公式ビジュアルガイド 新海誠監督作品』

 次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は世代や業界、国内外を問わず大きな刺激と影響をおよぼしてきた。

 『君の名は。』でキャラクターデザインを務めるのは、『心が叫びたがってるんだ。』などで新時代を代表するアニメーターとなった、田中将賀。また、『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド、安藤雅司を作画監督に迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオに集結。圧倒的な映像美とスケールで描き出され、誰もが経験したことのないアニメーションの新領域に連れて行ってくれる『君の名は。』。映画を見た人は余韻に浸りながら、さらに作品世界を味わえる1冊がこの公式ビジュアルブックだ。

◆『君の名は。』サイドストーリー!

『君の名は。 Another Side:Earthbound』
 東京に暮らす男子高校生・瀧は、夢を見ることをきっかけに田舎町の女子高生・三葉と入れ替わるようになる。慣れない女子の身体、未知の田舎暮らしに戸惑いつつ、徐々に馴染んでいく瀧。身体の持ち主である三葉のことをもっと知りたいと瀧が思い始めたころ、普段と違う三葉を疑問に思った周りの人たちも彼女のことを考え出して―。新海誠監督長編アニメーション『君の名は。』の世界を掘り下げる、スニーカー文庫だけの特別編。

◆25000字の監督インタビューを収録!

『新海誠、その作品と人。 2016年10月号』

 『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』をはじめ、新海誠監督の全作品と自らの日々を振り返ったロングインタビューは、なんと25000字!日本の映画界を牽引してきた岩井俊二監督、劇中音楽をすべて手がけたRADWIMPSとの特別対談も収録。新海監督を慕う方々が語るその巧みな技、作品の魅力、テーマインタビューでは「新海誠とコンピュータ」「新海誠と音楽」「新海誠と村上春樹」「新海誠と“世界”」と興味深い話題が並ぶ。

 また、声の出演をした実力派俳優・神木隆之介や上白石萌音、長澤まさみ、成田凌のインタビューも収録。新海誠監督とその作品を隅々まで深く堪能できる1冊となっている。

◆一切妥協なし! RADWIMPSが手がけた音楽

『君の名は。(通常盤)』

 若い世代を中心に絶大な人気を誇るバンドRADWIMPSが、映画『君の名は。』のために制作した、主題歌「前前前世」と劇伴曲を収録したアルバム。新海誠監督とRADWIMPSによる綿密なやり取りを経て完成した本作は、プロット段階から1年以上かけ、妥協のない作業を繰り返した末に生まれた、オリジナルアルバムに匹敵する濃密な作品。RADWIMPSの多種多様な音楽性と、新海誠監督の美しくも切ない詩的な世界観が化学反応を引き起こし、音楽とアニメーションのかつてない密なコラボレーションによる作品。