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『仰げば尊し』(TBS系)が9月11日で最終回を迎え、平均視聴率を12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、同ドラマの放送の中で自己最高記録をマークし有終の美を飾った。

 その一方で、13日に発売された週刊誌『週刊女性』(主婦と生活社)が、メインキャストの一人である村上虹郎(19)が現場でセクハラ騒動を起こしていたと報じた。記事によると村上は、撮影の合間に劇中で吹くトランペットで女優のスカートをめくったり、背後から女優を軽く押した上で抱きとめたりしていたという。こうした実態が女優陣の事務所の耳に入ったことから、TBSと村上サイドは謝罪を行ったという。

「村上的には単なる”おふざけ”の一種だったのでしょうが、共演者の事務所幹部たちの逆鱗に触れる形になってしまった」(スポーツ紙記者)

 こうした度を越したスキンシップは、同作で出演した高畑裕太(23)についても指摘された。先月、強姦致傷容疑で逮捕された高畑だが、事件が発覚後にかねてから共演女優との距離感が異様に近かったことが報じられていた。逮捕後、今月9日に不起訴処分となり釈放されたが、今後の活動は依然未定だ。

■相次ぐスキャンダルの舞台裏

 さらに同作ではもう一人、俳優の真剣佑(19)に関するスキャンダルが発覚している。真剣佑は、7月末に発売された『フライデー』(講談社)で、14歳の時に生まれた隠し子がいることがスクープされている。

 放送中ドラマの俳優が、熱愛スクープで取り上げられるというのはよくある話。しかし、スキャンダルがここまで続くのは前代未聞だ。『仰げば尊し』での相次ぐ二世タレントの不祥事の背景には「二世ゆえの問題」があるという。芸能プロダクション関係者が言う。

「スタッフたちも彼らの親の顔が浮かんでしまい、現場でピシャリと叱れない雰囲気があるようです。そのため、叩き上げの俳優よりも業界の“暗黙のルール”などを知らないまま天真爛漫な態度をとる。それぞれがそれぞれに面倒なので、スタッフや関係者も困惑しているようです」

 二世芸能人といえば、女優の故・坂口良子の娘の坂口杏里(25)のAV女優転向も話題を集めたばかり。二世タレントの言動にはよくも悪くも注目が集まっている。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。