ドラえもんの人柄もかわってしまうほどの「ドラやき食堂のドラバーガー」(P.76)

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 マンガの中で出てくる美味しそうな料理を実際に食べてみたいなぁと思った経験は、誰だって一度はあると思います。でもグルメマンガじゃない限り、具体的なレシピが書かれているわけではないので、実際に作ってみるのはなかなか困難ですよね。そんな読者達の夢を叶えてくれる『きょうのごはんは“マンガ飯”』(増渕敏之/旭屋出版)が発売されました。

 ここでは、描かれている料理の画や、ストーリー、登場人物のキャラクターなどから料理内容を推測して再現されたマンガ飯が数多く紹介されており、再現できた際にはその登場人物の気分になれること間違いなしです。今回はこの中から、『SLAM DUNK』『ハヤテのごとく!』『ドラえもん』に出てくるマンガ飯を実際に作ってみました。

1、花道も号泣しながら食べた「晴子さんの焼きうどん」(P.16)

 サラダ油を熱したフライパンにキャベツ、人参、生姜を入れて炒めます。さらに豚肉を加えて炒め、その後長ねぎ、ゆでうどん、水、酒、しょうゆ、みりんを加えて全体に絡めながら炒め合わせます。最後にカツオ節をのせれば完成です。

 1品目は、国内だけでも単行本の売上が全31巻1億2千万冊を突破、海外でも人気がある井上雄彦の『SLAM DUNK』に出てくるレシピです。これは晴子さんが勉強合宿中の夜食として、花道のためだけに作ってあげた焼きうどん。晴子さんに片思いをしている花道が嬉しくて号泣しながら食べるシーンが描かれています。夜食にということで、ソースではなくしょうゆベースの味付けになっていて、さらに生姜も入っているので、かなりあっさりした焼きうどんになりました。こんな栄養満点で愛情のこもった料理を好きな人に作ってもらえたら、そりゃ号泣してしまいますよね。

2、大財閥の令嬢ナギも感激した「卵とトマトの炒めもの」(P.42)

 オリーブ油を熱したフライパンにトマトを入れて表面を1分ほど焼きます。そこに、卵液を流し入れて、半熟になったら完成です。

 2品目は、2004年から『週刊少年サンデー』にて連載中、畑健二郎の『ハヤテのごとく!』のレシピです。これは、執事のハヤテが、大財閥の令嬢ナギの朝ごはんに作ってあげたもので、これを食べたナギは「こんなにさわやかな炒めものは初めてだ…」と感激するシーンが描かれています。一般的にはごま油を使って調理されることが多いですが、作中ではナギがさわやかと言っているので、オリーブ油を使った洋風な炒めものになりました。余計な調味料は使わず、素材の味が活きていて、トマトの酸味を卵が包み込んで、とてもあっさりした一品でした。朝から体調のことを考えて料理を作ってくれるこんな執事が欲しい…。

3、ドラえもんの人柄もかわってしまうほどの「ドラやき食堂のドラバーガー」(P.76)

 ボウルに卵、砂糖、はちみつ、薄力粉、ベーキングパウダーを入れて混ぜ合わせた生地をフライパンで焼いてドラやきを作ります。一方、ボウルに合挽き肉、玉ねぎ、卵、牛乳、パン粉、塩こしょうを入れて混ぜ合わせ、フタをしながら両面蒸し焼きにすればハンバーグの完成です。先ほどのドラやきの生地にマヨネーズを塗り、レタス、チーズ、ハンバーグ、ウスターソースとケチャップを混ぜたソース、トマトを重ね、最後にもう1枚、上からドラやきをのせれば完成です。

 最後は、藤子・F・不二雄の日本の国民的マンガ『ドラえもん』のレシピです。ドラえもんが社長になって、社長室の横に「ドラやき食堂」を作る妄想シーンの中で出てくるメニューの1つがこの「ドラバーガー」でした。一見、ドラやきとハンバーグとは合わなさそうに思えますが、食べてみると、ドラやきの甘さが控えめなのでハンバーグとの違和感は全くなく、新感覚バーガーとして美味しかったです。ちなみに、のび太が「ドラやきのことになると、人がかわったようになる」と言ってしまうくらい珍しいドラえもんの姿が見られるお話として、一部のファンからは神回と言われているとかいないとか…。

★愛すべきマンガの世界を、料理を通じて楽しんでみてはいかが?
 マンガに出てくる料理って、どうしてとっても美味しそうに見えるんでしょうか。それは、やはり自分自身が好きで読んでいるマンガなだけに、よりストーリーに入り込むことで、自分も登場人物と同じものを食べたいという願望が沸いてくるからではないでしょうか。今まで何気なくマンガを読んでいた人も、出てくる料理にちょっと注目するだけで、また違った角度でマンガを楽しむことが出来るかもしれませんよ。

文=JUNKO