連日、ニュースや情報番組で取り上げられている豊洲新市場候補地のナゾの地下空洞についてであるが、筆者は以前から「おかしい、おかしい」と感じていた。何故なら、ある時まで、東京ガスの跡地で、汚染土壌の上に建設されるのはよくないと反対運動がかまびすしかったのに、ふと気が付いたら、いつの間にか豊洲移転は既成事実となり、石原元都知事がニコニコして答えていることがあったからである。ハハン、また自民党筋と手を打ったナ、と思っていた。

移転賛成派のギョロ眼のオッサンまでが近頃、地下空洞を知らなかったと喚いている。メディアは鬼の首でも取ったように、いつ、どこで、誰が、計画変更を指示したのかわからないと詮索している。筆者に言わせれば、メディアも同罪である。小池都知事が延期を表明して以来、にわかに注目されだしたが、それまで、メディアのどの社も地道に追跡なんかしてこなかったのである。

ヤバイところだったのは、舛添前都知事の一連の金使い問題が起こらなかったら、我々都民は高い税金を取られっぱなしのままで、いかがわしい汚染土壌の真上の魚や野菜を知らぬ間に食べさせられるとこだった。舛添前知事のおかげ(!?)で、隠蔽が明らかになってバンザイだ。

筆者も山のような都税を取られている。だが、ちっぽけな市井の庶民にとっては、取られっぱなしで使い道の検証もままならない。頭にくる。遅まきながら、鋭い検証の手を緩めるな。(放送2016年9月)

(黄蘭)