村井さんちの田舎ごはん「鶏肉のマスタード煮込み」
涼しくなってくると、途端に食べたくなるのが煮込み料理。雪が多く降る地域に住んでいるので、冬になると大きなストーブで暖を取るわが家では、ほぼ毎日、食卓に煮込み料理が並ぶ。ストーブの熱を利用して、料理をするからだ。
ストーブの上に鍋を置いて朝からおでんを炊いておくと、家族が帰宅してくるころに、ちょうどおいしく出来上がるからラクチンだ。おでんの日もあればスープの日もあるし、シチューの日もある。長い時間をかけて煮込む料理を作る時もあれば、さっと煮込む簡単メニューの日もある。煮込むものが無い時は、やかんを乗せてシュポシュポと出る湯気を見て楽しんだりもしている。とりあえず、何かを乗せておくのだ。サツマイモがおいしい季節には、アルミホイルに包んで焼き芋だ。太るものは大抵おいしい。罪深いことだ。
こんな感じで、厳しく長い冬の間のささやかな楽しみが、ストーブ料理なのだ。この冬はどんな料理を作ろうか、実は今からワクワクしている。
さて、今回紹介するのは、鍋ひとつで簡単にできて、すぐに食べることができるわが家のストーブ料理のひとつ、「鶏肉のマスタード煮込み」。酸っぱいマスタードと生クリームで煮込まれた鶏肉がほろほろと柔らかく、とても食べやすくて子供にも人気だ。もちろん、オーブンでも、ガスでもIHでも調理は可能です。
鶏もも肉(手羽元などの骨付きでも可)は塩胡椒して、きれいな焼き色がつくまでフライパンで焼く。焼き色が付いたら鍋に移し、白ワインを鶏肉がかぶるほど注ぎ(約150ml)、コンソメも加えてフタをして、15分ほどコトコト煮込む。そこにディジョンマスタードと生クリーム、ローリエを加えて、再び5分ほど煮込む。仕上げにパセリを振ったらできあがりだ。鶏肉だけだと物足りない人は、玉葱やマッシュルームなどの野菜をたっぷり加えても、とてもおいしい。
ごはんにもパスタにもよく合います。週末のランチなどに、是非!
材料(2人分)
鶏もも肉 500g
白ワイン 150ml
コンソメ 1個
生クリーム 100ml
ディジョンマスタード(粒マスタードでも可) 大さじ3
ローリエ 適宜
適宜パセリ 適宜
作り方のポイント
酸っぱい味が苦手な人は、マスタードの量を減らしてみてね!
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