発砲事件に加え、銃を持っての立てこもりが発生するなど、なにかと「銃」というキーワードを耳にすることが増えている。だが、年間にどれくらいの銃が押収されているのか、という情報はあまりニュースとして報道されず、ましてや都道府県別にどの程度、という情報はあまり知られていない。

そこで、警察庁が発表した情報を元に、銃器類の押収量を都道府県別にまとめてみたところ、意外な結果が浮かび上がった。

1位東京、2位愛知、3位はなんと...

警察庁が発表した、2011年から2014年までの4年間のデータを参考に、押収数に応じて各地域を色分けしたのがこちらだ。

なお、数字には拳銃以外にも機関銃やライフル銃、散弾銃なども含まれている。



4年間で押収された銃器類の数は合計2886丁で、2011年が745丁、2012年が751丁、2013年が644丁、2014年が746丁だった。

この期間における発砲事件の数は年間30~50の間に収まっているので、その裏で集められていた銃器類の多さが際立った。



地域ごとに見ていくと、まず目を引くのが、200丁以上を記録した東京都と愛知県だ。

東京都では4年間で636丁、愛知県では210丁が押収された。東京都は人が密集している地域というのもあるが、2位に3倍以上の差をつけているため、この数は非常に多いと言える。

意外なのは、4年間で136丁が押収されて3位にランクインした佐賀県だ。

4位の神奈川県との差は極わずかだが、神奈川県の人口は佐賀県の10倍以上であるため、人口当たりの比率としてはかなり高い地域だ。

しかし、毎年平均的に押収されているのではなく、2011年の押収量が119と飛びぬけて高いことが特徴だった。

更に意外なことに、「修羅の国」などと呼ばれる福岡県の名前は5位になってやっと登場したことだ。

「修羅の国」、「手りゅう弾が転がっている」というインターネット上のイメージと裏腹に、押収量という側面から見ると控えめだった。東京都の人口は福岡県の3倍弱なので、人口比の面から見ても、福岡県での押収量が特に多いとは言えないだろう。

2014年には発砲事件件数0を記録するなど、その修羅っぷりは近年改善されつつあるようだ。未だ発砲事件は発生しているとはいえ、その数は減少傾向。福岡県警の「けん銃110番報奨制度」などが効果を上げているのだろう。

非常に巧妙に隠されているため見つかりにくい、という可能性もあるが......。

今度は逆に、押収された数が少ない順に並べてみると、こちらはイメージ通り、のどかな地域が独占した。

富山県や青森県に至っては、年間0丁という年もあるなど、こうした殺伐としたデータからでも、日本の都道府県の多様性が見える結果となった。