腸活してる?美人が実践する「痩せ菌」の増やし方

写真拡大 (全4枚)

近年、腸内細菌が人に与える影響はビタミンなど栄養素の産生や免疫だけにとどまらず、性格や体形に至るまで多岐にわたることが分かってきました。女性にとっては以前から“腸美人は肌美人”と言われていたこともあり、積極的に腸活をしている人も多く見られます。

そこで今回は、腸内環境についてのセミナーも数多くこなす筆者が、「痩せにくくなったのは年齢的なもの?」と悩む女性に腸内環境から少しでも痩せやすくするためにデブ菌と痩せ菌についてご紹介します。

■デブ菌って何?

一般的に“デブ菌”と呼ばれるファーミキューテス門。ファーミキューテス門とは、腸内細菌の分類ではとても大きなグループで、腸内細菌のほとんどがこのファーミキューテス門と“痩せ菌”と呼ばれるバクテロイデス門に分類されます。

ファーミテス門が“デブ菌”と呼ばれるのは、腸内のファーミテス門が増加すると食事で摂ったエネルギーの回収率が高くなり肥満につながると言われているため。

ではファーミテス門はどんどん減らしてしまえばいいのか?というとそうではありません。なぜならファーミテス門の中には乳酸菌も含まれているから。赤ちゃんの腸内には乳酸菌がたくさんあるのも、その成長に必要なエネルギーの回収率を高めるため。成人でも乳酸菌は免疫アップなどには欠かせない存在なのは言うまでもありません。

■痩せ菌って何?

一方“痩せ菌”と呼ばれるバクテロイデス門。こちらは一般的に言われる“日和見菌”に属するもので、善玉菌が優位になれば善玉菌の働きを助け、悪玉菌が優位になれば悪玉菌の働きを助けるというもの。

正常な腸内細菌バランスにおいてはその約70%を占める最も多い菌類です。バクテロイデス門が“痩せ菌”と呼ばれるのは食事で摂った脂質から短鎖脂肪酸を作り出したり、血液中の脂肪が脂肪細胞に取り込まれるのを抑えてエネルギーとして消費したりする働きがあるため。

しかし、バクテロイデス門も増えすぎるとアンモニアなど人にとって不快な臭いを作り出すため、口臭や体臭の原因にもなり得ます。

■バランス良い腸内環境にするためにできること

腸内細菌はそれぞれ特定の成分をエサとします。

デブ菌はファストフードや乳脂肪の多いスイーツなど脂質の多い食事を好みどんどん増えていきます。一方、痩せ菌はこんにゃくや海藻類、きのこ類、納豆などに多く含まれる水溶性食物繊維や玉ねぎ、ゴボウ、アスパラガスなどに多く含まれるオリゴ糖を好みどんどん増えていきます。

何でも善だ!悪だ!と極端に増やしたり減らしたりせず、善玉菌:悪玉菌:日和見菌のバランスを2:1:7という理想に近づけるような食生活を心掛けるのが、最も理想の体型をつくる近道になるかもしれませんね。

【参考】

※ Relative abundance of common microbes living in the gut may contribute to obesity - the SOURCE

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Laborant / shutterstock