喘息は、気道の粘膜に炎症が起こって敏感になり、ちょっとした刺激にも反応して咳が止まらなくなる疾患である。
 「ちょっとした刺激」というのは、冷たい空気、線香の煙、さらにラーメンの湯気なども挙げられる。その咳は、一度出始めるとしばらく会話もできないほど止まりにくい。また、夜間や明け方に出やすいという。心当たりがある人は多いのではないだろうか。
 「鼻水が垂れ、それが咽頭部分を刺激して咳につながったり、鼻水がなくなっても咳がでる。長引く咳の半数以上は咳喘息という印象は免れません。咳喘息の段階では完治も可能なのですが、放置すれば3割は気管支喘息に移行し、そうなれば完治は難しい状況になります」(総合医療クリニック・久富茂樹院長)

 気管支喘息になるとどうなるのか。気管支の炎症により、肺への空気吸入・呼出しが困難になるほか、発作的に起きることが多く、呼吸困難になるときもある。
 「気管支喘息は、症状が突然消えてしまうこともあるため、周囲の人が病気であることを信じてくれないことさえある。発端の原因物質としては、ハウスダスト(主に家ダニの死骸や便に存在する消化酵素)やカビ、小麦粉、昆虫、コンニャクなどの生活環境から飛散する物質や、ソバ、カニなどの食べ物のほか、アスピリンを代表とする痛み止めや解熱薬などの薬まで様々です。何せ、原因が全く分からないことが約3分の1を占めますからね」(医療ジャーナリスト)
 しかも、軽度のものから、発作から来る呼吸困難、さらには死に至るものまであるため侮れない。

 もう一つのCOPDは、気道や肺胞に炎症が起こり、肺胞が破壊されるという病。その息苦しさから日常生活がかなり制限され、こちらも重症化すれば死亡する可能性さえある。
 「患者の大半は喫煙者で40歳超が約8割以上と推定されているものの、自覚している人は少数。潜在患者数は530万人とされているのですが、受診している人は22万人と5%にも満たない。COPDで壊れた肺胞は元に戻りませんが、早期に治療を始めれば、息苦しさを感じるまで悪化することを食い止めることができます」(専門医)

 では最後に、夏風邪の対策としてはどんな方法があるのか。料理研究家の林康子氏に聞いてみた。
 「風邪の引き始めに効く飲み物としては、少量の赤ワイン(ショウガ汁を加えたもの)がお勧めです。赤ワインは消炎作用があるポリフェノールが多く含まれるからです。アルコールも、20〜30の分量で体温を2℃ぐらい上昇させ、免疫力を3倍活性化させる。また、ショウガにも炎症を抑える作用があり、アルコールと組み合わせれば、血液の流れもアップ。結果的には抗ウイルス作用が期待できます」

 作り方は、赤ワイン20mlにショウガ汁3〜4滴入れるだけ。また、食事面ではキムチがお勧めだという。
 「キムチは質の高い栄養素で、体外から侵入する病原体などと戦う免疫細胞を活性化させる働きがあります」(同)

 いずれにせよ、風邪が長引いて治らないと思った場合はすぐ診察を受けよう。