中国人にとって自動車を所有することは、米アップルのiPhoneを持つことと同じでステータスの1つとなっている。中国人消費者の多くが「中国車ではメンツが立たない」と考えていることから、中国人が自動車にステータス性を求めていることが見て取れる。(イメージ写真提供:(C)efired/123RF.COM)

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 中国人にとって自動車を所有することは、米アップルのiPhoneを持つことと同じでステータスの1つとなっている。中国人消費者の多くが「中国車ではメンツが立たない」と考えていることから、中国人が自動車にステータス性を求めていることが見て取れる。

 中国国内でメンツの立つ車といえば、ドイツ車や日系車などの外資ブランドの車となるが、日系車はメンツというステータス性だけでなく、燃費の良さや故障の少なさといった実用性も高く評価されている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国のみならず、香港でも日系車が大人気であると伝えつつ、「中国車はほとんど見かけられない」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、香港の交通事情について「道が狭いものの、ドライバーたちはマナー良く運転している」と紹介したうえで、「道路の清潔さもあり、さすが英国に統治されていた街」だと感嘆を示した。そして、香港の街をよく見てみると日本車だらけであることに気付くと伝え、特に香港のタクシーはほとんどがトヨタ車であり、個人所有の車としては同じくトヨタのアルフォードをよく見かけたと紹介した。

 続けて、香港だけでなく、東南アジア諸国でも「日本車は大人気」であり、例えばフィリピンでも「街は日本車の天下」であると指摘し、トヨタの販売台数が世界一であることの理由が良くわかると主張。香港で見かけるのは日本車ばかりであり、中国の一部でありながら中国車がほとんど走っていない現状に対し、記事は「香港人はまるで中国車を排斥しているかのようだ」と伝えている。

 1人あたりGDPで日本を上回る香港は経済的に豊かな人が多い地域だ。中国車は今なお「安かろう、悪かろう」の代名詞的存在であり、強みは安さしかないのが現実だ。香港の消費者が中国車をわざわざ購入する必要性は薄く、「香港人が中国車を排斥している」のではなく、合理的な検討の結果として中国車は選ばれていないということになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)efired/123RF.COM)