左から王柏融、林泓育、蒋智賢

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(台北 17日 中央社)シーズンの終盤に入った台湾プロ野球で、打率4割台の打者が3人もいることがちょっとした話題となっている。

公式戦120試合(前期・後期各60試合)のうち、各球団が16試合前後ずつしか残らない17日現在も、4割以上の高打率をキープしているのは、ラミゴの王柏融外野手(.423)、林泓育捕手(.407)、中信兄弟の蒋智賢内野手(.406)。

いずれも打線の中心として活躍しているが、中でも打率、安打、盗塁の3部門でトップを走る王への注目度が格別だ。プロ2年目の23歳は大学時代の2014年、中部・台中で行われた「第1回21Uワールドカップ」に台湾代表として出場。韓国戦で試合を決める三塁打を打つなどしてチームの初優勝に貢献した。

ラミゴに入団後も持ち前の打撃センスを発揮し、ルーキーイヤーの昨年は後期途中から29試合に出場し、9本塁打、.324をマーク。今年は開幕から快音を重ねており、9月16日の義大戦で今季176本目の安打を放ち、リーグ記録に並んだ。このペースでいけば、前人未到の200安打も不可能ではない。

近年、投手より打者の方が力を持つ「打高投低」化が進む台湾球界。だが、1990年に初のペナントレースが始まって以来、年間打率が4割に達する選手は1人もいない。27年目となる今年こそ「夢の4割打者」が誕生するか。大本命の王をはじめ、大記録に最も近い3人から目が離せない。

(編集:羅友辰)