『パパはなんだかわからない』(山科けいすけ/朝日新聞出版)

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 1994年に『週刊朝日』で連載開始して以来、22年間連載中のサラリーマン漫画『パパはなんだかわからない』の傑作選が、2016年9月20日(火)に発売される。

 著者は『C級さらりーまん講座』『らいふいずびゅうちふる』で知られ、「第15回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞した山科けいすけ。『パパはなんだかわからない』は、ハンサムで部下の信頼は厚いが妻に恵まれないサラリーマンの哀愁を描いた作品だ。

<『パパなん』登場人物たち>
沢村課長
部下の信頼も厚い営業一課のボスにして、家庭では子供を愛するよきパパ。一見理想的サラリーマンだが、内面はちょっと複雑。

ママ
常にマイペースの太っ腹(外見が)母さん。炊事、洗濯、掃除は苦手だけど、本人は全く気にしていない。子供たちにはよきママ。パパには…?

雅夫と美々
沢村家の子供たち。誰に似たのか素直で健全な精神を持った小学5年生と2年生。パパもママも大好き。

マリリン
ペットショップで売れ残っていた雑種犬で、沢村家のペット。見かけよりは賢く、よく策を弄する。パパとしょっちゅうケンカしているが、実は大の仲良し。オス。

横山さん
沢村課長の部下で、一応課長補佐。どんな仕事をしているのか同僚たちにもよくわからない、一課の問題オヤジ。不幸でなくても、不運であることはまちがいない。

脇下課長
営業二課の長で、沢村の先輩。陰険かつセコい性格。社内、嫌いな上司No.1だが、自己評価は高い。沢村のことを一方的にライバル視している。

 振り上げた拳でそっと頭を掻くことがあったり、部下を怒鳴ったら歯茎から血が出たり、サラリーマン生活から垣間見えるシーンに、クスっと来ること間違いなしだ。

<『パパなん』的サラリーマンあるある>
・3年間契約ゼロの部下がいる
・くしゃみをしてぎっくり腰になった部下がいる
・吹き出物は五月病なのかと新人に尋ねられた
・部下を叱ったら歯茎から血が出た
・家を新築した部長がチワワとマルチーズを「庭で」飼っている
・妻が夏休みにビキニデビューを企てている
・ある境遇の社員の間で“エア辞表出し”が流行している
・しゃっくりが止まらなくて商談が中止になったことがある

<『パパなん』的サラリーマン三つの扉>
接待、上司、ポスト争い……サラリーマンの三すくみ
名刺、ネクタイ、企画書……サラリーマンの三種の神器
受付嬢、秘書、人事部長……サラリーマンの三顧の礼
理詰めで否定、理屈抜きで否定、煙に巻く……サラリーマンの三段論法
階段の踊り場、公園のベンチ、居酒屋……サラリーマンの憩いトライアングル
満員電車、終電、新幹線……サラリーマンの三角関係

山科けいすけ
サラリーマンの生態を描かせたら右に出るものなし。『パパはなんだかわからない』『C級さらりーまん講座』に見られるユーモアはサラリーマン必読。第15回「手塚治虫文化賞短編賞」受賞、「第40回文藝春秋漫画賞」受賞の実力派。

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