ペットの高齢化のピークは来年!!

2002年に、某企業がテレビCMである小型犬を起用したことによって、その犬種のブームが起き、そこからペットブームが始まりました。
その時各家庭に迎えられたわんちゃん達が今まさに高齢となり、さらに来年にはピークを迎えると言われています。
今読んでくださっている方の中にも、まさに当てはまる方が多くいるのではないでしょうか?

実に270万匹が高齢化によって、老いや病などの大きな悩みをかかえることになること、そしてその飼い主さまが中高年世代であることなどが、東洋経済の『みんなペットに悩んでいる』という特集号で、複数のグラフやデータでわかりやすく綴られてます。
この記事では、それらの実際のデータと共に、わんちゃんに関わるすべての方に知っていただきたい事を紹介したいと思います。

ペットブームの中で、信頼できる獣医を探す難しさ

私達は普段から愛犬の「かかりつけ医」を見つけ、愛犬に何かあればお世話になっているはずです。
この特集でも、「かかりつけ獣医への信頼度」については、75%の方が「信頼できる」と答えています。
ですが、その裏で、
「手術ばかりを強くすすめてくる・・・」
「納得できる説明がなく、週週間後に亡くなってしまった」
「ビジネスと感じることがある」
「医療費は高いのにいまだに完治しない」
などという声があるのもまた事実です。

あなたは今、愛犬のためはもちろん、ご自分が納得できる動物病院を選んでいますか?

動物病院は人間の歯医者さんのように増え、今は数多くあるそうです。
どの病院の獣医も、動物を守りたい一心で動物と向き合ってくれているとは思いますが、そうでないところもあることは犬友さんや通院で会う他の飼い主さまから教えてもらいました。
残念ながら、色々な動物病院があると・・・。

私は、自宅から5分圏内に動物病院があるのですが、そこは個人病院で診察時間も短く、対応できない症状は他の病院に行くように言われてしまったという悲しい声も聞いているので、どんなに緊急な事態に愛犬がおかれても、車で1時間半かけて私は信頼できる動物病院へ向かっています。
待ち時間にお隣の飼い主さまとお話した時、「私は5時間かけてきている」と聞いた時は驚きましたが、それだけ愛犬には信頼できる動物病院に診てもらいたいのだなと思いました。

増える動物病院、減る飼育頭数

動物病院は、ペットブームや人気漫画の影響で急激に増えたようですが、ペットの飼育東頭数はピーク時は2500万匹もいたのに対し、昨年のデータでは、2000万匹を切り下降傾向にあります。この10年間で飼育頭数は1割減り、動物病院は2割増えたのです。

猫ブームでテレビなどのメディアではペット番組などもよく目にすると思いますが、実際には飼育頭数は減少しています。
そんな状況になっている中、高齢化している犬も増えているという状態と動物医療の進歩によって、動物病院では再生医療や高度検査機器の導入(リース含む)しています。
しかし、この過大投資で経営破たんしてしまう動物病院がこれから増えていくと言われています。

私達の愛犬を守ってくれる動物病院ですが、病院も奉仕活動ではありません。
動物たちを守りながら安定した経営もしっかりしていかなくては、動物病院を続けていけなくなります。
そして、大きな病院だから必ずしも良い治療が受けられるという訳でもありません。
小さくても高度な医療を提供し続けている動物病院もあります。

私達はそのような問題もしっかりと把握して、愛犬の犬生を最後まで安心して託せる動物病院を選ぶ必要があります。
東洋経済の特集では、「お医者さんの裏側」として実状が綴られていますので、ぜひ読んでみてください。

私は今の動物病院がなくなることはないとは思っていますが、病気や治療によって病院を変えているという犬友さんも多くいるので、これを機に他の動物病院も数件愛犬のためにかかる病院として考えようと思いました。

ペット保険はまだまだ発展途上!?

私は愛犬を迎える際に、すぐにペット保険に入りました。
ほとんどの場合、動物の保険は掛け捨てな上に、大手保険会社は保険料が高いと思われている方がほとんどです。
ですが、そんな保険料が高いという大手の保険の加入者数が1位で、2位である保険会社との差は35万件も差があるという事実があります。
なぜこれほどまでに差があるのか私はこの特集を読むまで知りませんでした。

2位の保険会社は保険料が安いのが人気の理由なんですが、ペットがある年齢になると、そこから一気に保険料があがるという仕組みになっています。
これを知らずに、今安いからと数年後には保険料が上がることも知らずに入ってしまっている方も多いそうです。
ですが、多くの飼い主の方が保険料の安さではなく、愛犬の一生を考えて保険に加入しているため、保険料の高い保険が1位になっているのでしょうね。

また、保険会社によって、加入できる犬の年齢が違います。
シニアになって病院にかかることが多くなったから保険を考えよう!と思った時にはもう遅い・・・ということもあるのです。
犬の高齢化社会だからこそ、早めの保険加入が必要なのですね。

これは特集には書いていませんが、ネットで話題となったある保険会社の話があります。
どの保険会社にも規約がありますし、保険の利用限度額や利用回数が決まっていたりしますが、あるわんちゃんが病気で通院を続け保険をもちろん利用していたところ、次年度契約時の書類が届いた際に、継続不可もしくは特約付きであれば保険継続できる旨の文章が入っていたそうです。
これは私には衝撃でした。

愛犬の病気やケガなどが心配だから保険に入っているのに、その保険会社はそのわんちゃんの病気にかかっている臓器に関する病気には保険は適用しない特約をつけてきたそうです。
ただでさえ闘病で不安な日々を過ごしているのに、いきなりこんな通達があったら、私は茫然としてしまうと思います。
そして、じゃあ他の保険会社に変えよう!と思っても、年齢的に無理であったり、健康診断書の提出を求めてくる会社もありますので、簡単に他の保険会社にうつることはできないのです。
ですから、この特集のペット保険のページもしっかりと熟読してほしいと切に思いました。

みなさんならきっと愛犬の将来を考えたら、数社を比べて愛犬に一番いい保険会社を見つけようと考えますよね?

ペットの引き取り屋って??

今の日本では、ホームセンターにすらペットショップが入っていたり、車を少し走らせればどこにでもペットショップがあります。
ペットショップの広告もよく見かけるのではないでしょうか。

皆さまの愛犬はペットショップから迎えましたか?
愛護団体や保護センターから迎えましたか?
ブリーダーさんから直接見える形で迎えましたか?
捨て犬を迎えましたか?

既に愛犬と過ごされている方でも、ペットショップに足を運ぶこともあるかと思います。
ペット用品を買いに行ったり、今は迎える気はなくとも子犬たちを見てみたりすることもあるでしょう。
そしてその時、ペットショップで10歳の犬が販売されている、というのは見たことはないと思います。
どこのペットショップでも、かわいい盛りの子犬を販売していますよね。

様々な犬種のかわいい子犬たちがショーケースにいれられて、その子犬たちが新しい家族のもとへ迎えられていればまだいいのですが、ショーケースに入り数ヶ月たっても迎えてもらえない子犬もいます。
子犬は大きくなればなるほど売れなくなっていくのです。

もしかすると、『前に見た時はかわいこちゃんがいたけど、いなくなっているのは家族に迎えられたのね』と思うかもしれませんが、それは違います。

チェーン店であれば、人間の都合で他の店舗に連れていかれます。それでも売れなかった場合には、「引き取り屋」にお金を払い、引き取ってもらっているのです。
また、一部のブリーダーさんも「引き取り屋」を利用しています。
もう子どもが産めなくなった母犬を「引き取り屋」に謝礼を渡して引き取ってもらっているのです。

ペットショップによっては、「引き取り屋」に渡してしまったらどうなるかを知っているので、それならばと、売れ残った犬に格安の値段をつけて販売するところもありますが、多くは「引き取り屋」に流れているのが実情。
そしてその引き取り屋の言い分は、
「行政が自治体での引き取り拒否可能にしたため、変わりに引き取ってやっている」
です。
そんな引き取り屋から愛護団体さんがレスキューしているところもありますが、そんな愛護団体さんも、1つ檻が空けば次にまた入る犬が・・・と悩んでいます。

ペットショップの裏側でのこと

ペットショップでは、子犬たちが売れる様にと、ショーケースをキレイにして購買意欲が高まる工夫をされているところもたくさんありますが、その裏側をご存じですか??

そのペットたちはオークションにかけられたり、競りにかけられています。
小さな箱に入れられて、番号を書かれて山積みにされ取り引きがおこなわれています。

特定のブリーダーさんから直接買い入れて、販売しているショップもありますが、多くは先述したような物扱いされているのが実態です。
そんなペット流通の恐ろしさを知ると、なぜ命あるものをそのように扱うのだろうと悲しくなると思います。

犬の行政引き取りと殺処分は減少しているけど・・・

また、「犬の殺処分数が減っている」といった報告やデータが流れることもありますが、実はそのデータにも裏があります。

ペットショップ側が、子犬の見た目や、心雑音はどうか?先天性の病気はないか?など、前は多少は大丈夫とされていたのが、今は売れないからと厳しくなり、ペットショップは受け入れなくなりました。
それゆえ、生体の価格が高騰し、健康な子犬が販売されるようになってきています。

では、受け入れられなかった子犬たちはどうなったのでしょうか?

「売れない、いらない」からと秘密裏に処分されている比率が上がってきていて、表には数値として出ない・・・という恐ろしいことに。
このような流れを知っている愛犬家さんは、「次むかえる時はペットショップ以外から」と答える方が大多数です。
私もそう思います。

『みんなペットに悩んでいる』の記事の中では、犬たちは命ある存在なのに、物のように廃棄処分されているという悲しい現実についても写真付きで詳しく綴られています。
写真付きですから、よりリアルに読者に伝わると思います。
そしてその現場を知れば知るほど、悲しくなると思います。

『動物愛護団体「動物環境・福祉協会Eva」』の代表、杉本彩さんがなぜ京都を拠点にしているのか?

愛犬家であれば、女優でもある杉本彩さんの活動はご存じの方も多いはずです。
各地でセミナーや講演会も開いてくださっているので、参加して直にお話をされた方もいるかと思います。

私がセミナーに参加して直にお話して強く思ったのは、「殺処分0を目指す!」という自治体が増えていますが、殺処分0がゴールではないのだなということです。

日本は、世界から見ても殺処分の多い国で、そういう点からも海外からの目もかなり厳しいものです。
ある国では保護センターからしか犬を迎えられない国もあるのに、日本はペットはいつまでもビジネスの1つとなっているのが現状。

杉本彩さんが京都を拠点に今殺処分0等の活動をしているのは、日本の京都が世界から人気であり、日本人も古来からの文化等を大事にしているから京都を選んだそうです。
例えば、観光客が多い京都で、カラフルなPOP等で飾られたペットショップがあったら、海外からの観光客などの目でみたら、どんな風に思うでしょう??
正直ドン引き!と私なら思います。

お寺参りや座禅を体験して、日本の心や文化に触れるために訪れる海外の方も多いのに、こうは思われないでしょうか?

「仏教では動物の殺生も許されていないのに、日本人は動物を物のように扱い、いらなくなったら殺処分や捨ててしまう」
と。

Evaのこれからの動きがとても気になりますね。
日本のペット業界を変える大きな波動になってくれたらと思います。
そして、私達愛犬家も、ペットショップの現状をこの機会にもっと知り、考えてみてほしいです。

まとめ

恥ずかしながら、私は愛犬を迎えるまでは、動物たちのおかれている実態を知りませんでした。
日々仕事に追われている生活をしていたので、仕事に関わることであれば、勉強をしたりネットワークを広げてきましたが、ペットショップの裏側でのことや、殺処分の実際のところについては全く知りませんでした。

この特集は、私達飼い主の疑問や不安を解決できるかもしれない糸口や、動物医療の発達など飼い主として知りたかったこととともに、愛犬と同じ犬たちの悲しい実態も綴られています。

仕事に追われているような方たちに、殺処分されていることを一緒にどうにかしませんか?となげかけても、返事は
「No!今はそれでころではない」
でしょう。

犬と過ごしてみて初めて、リアルに深く考えることができるのではないでしょうか?

小さな命も人間の命も変わりありません。
それをわかってもらうためには、知ってもらう・伝えることが何より大事だと私は考えます。

前回の東洋経済の特集「みんなペットに悩んでいる」を読んで,飽き続き、この特集記事の内容について紹介しましたが、私はこの『みんなペットに悩んでいる』の制作に関わったわけでも、売れ行きに関しても何も思うことがない、ただ愛犬を大事に想う飼い主の一人です。
ですが、愛護団体に寄付しよう、ボランティアに行こう!と呼びかけるのも大切かもしれませんが、まずはこの一冊を手にとり、ぜひ家族みなさんで愛犬のことからでかまいません、考えてみてください。
手にとって価値のある一冊だと私は思います。