第9話「ニセモノのブルース」がマジで神回だった『ウルトラマンオーブ』。最近、子どもが通っている保育園の男子たちの前で「光の力、お借りします!」って真似するとすごくウケる。やっぱりウルトラマンは世代を超えたヒーローだ。


ビートル隊の渋川(柳沢慎吾)とSSPのジェッタ(高橋直人)&シン(ねりお弘晃)によるトリプル「あばよ!」で始まった第10話「ジャグラー死す!」。いきなり結論を言いますが、ジャグラーさんは死にません!

ついに惑星侵略連合のメフィラス星人ノストラからウルトラマンオーブ抹殺指令を受けたジャグラス ジャグラー(青柳尊哉)。ここ数回、ちょっと影が薄かっただけに全国のジャグ様ファンは喜んだに違いない。オーブ抹殺の報酬は、メフィラス星人が持っていた“暗黒のウルトラ戦士”“最強・最悪のウルトラマン”ウルトラマンベリアルのウルトラフュージョンカードだ。

クレナイ ガイ(石黒英雄)とナオミ(松浦雅)の前に突然現れるジャグラー。なぜかいつも真っ赤なライトに照らされていて、とてもムーディーである。「お嬢さんと夜明けのコーヒーを飲みに来た」というセリフの意味は、保育園男子たちにはわからないだろうなぁ。わからなくていいんだけど。

ジャグラーとの戦いに赴くガイは、ナオミに「ここで待っていてほしい。必ず、戻る」と告げる。男は待っている女がいると強くなる。これは以前、筆者が漫画家の島本和彦先生から聞いた言葉だ。

ついに生身の姿のまま、一騎打ちを行うガイとジャグラー。かつて銀河の果てで雌雄を決した二人の戦士が再び拳を交わす。しかし、ジャグラーはガイの戦いぶりに苛立ちを覚えていた。

「それでも本気なのか、戦いに集中しろ! ……お前、恐れているんだろう? 人間を傷つけることを」

かつてガイは自らの力を暴走させてしまい、大切な女性を傷つけてしまったことがあった。その結果、本来の力を失い、今は歴代ウルトラマンの力を借りながら戦っているのだ。その後、ガイは光の戦士の力を得て、ジャグラーは自ら闇の世界に堕ちていった。

一方、ガイはジャグラーの企みを暴露する。「闇」「光」「風」「土」「水」「火」の6つの属性を持つ魔王獣の封印を破り、大魔王獣マガオロチを蘇らせようとしていたのだ。ジャグラーは用心棒怪獣ブラックキングを召喚し、ガイはウルトラマンオーブ、ハリケーンスラッシュにフュージョンアップ! 

激闘! ブラックキングVSウルトラマンオーブ!


ブラックキングといえば、かつてはナックル星人と組んでウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)を倒したこともある強力な怪獣だ。その後、蘇ったウルトラマンジャックのスライスハンドで首を撥ね飛ばされている。ブラックキングは『ウルトラマンX』にも登場したが、このときはウルトラマンゼロによって角を折られていた。

ハリケーンスラッシュはウルトラマンジャックとウルトラマンゼロの力を借りているわけだから一応、理にかなっているように思えるが、なぜか最強のオーブスラッガーランスを使ってもブラックキングを倒せない。これはウルトラマンジャックのブラックキングに対するトラウマが勝利の実績を上回ったからじゃないだろうか。内山まもるの『ザ・ウルトラマン』でもジャッカルが化けたブラックキングに殺されていたし……。

なりふり構わぬウルトラマンオーブは、バーンマイトに連続フュージョンアップ! ショートレンジのラリアットでなぎ倒し、スワローキックを浴びせていく。それでも屈しないブラックキングはやはり強敵だ。カラータイマーが点滅しはじめるウルトラマンオーブ、大ピンチ!

戦況を見つめるジャグラーのもとへ突如、ナックル星人が現れる。ナックル星人の二つ名は“暗殺宇宙人”。メフィラス星人の命令により、ジャグラーを暗殺しに来たのだ。惑星侵略連合はウルトラマンオーブとジャグラーを共倒れにさせて、漁夫の利を得ようとしていた。ナックル星人の銃撃でジャグラーは倒れて大爆発! このときのジャグラーの倒れ方は、初代ウルトラマンがゼットンに敗北したときの倒れ方そっくりだった。

意気上がるナックル星人だったが、バーンマイトは必殺ストビュームダイナマイトでブラックキングを爆散させ、ついでに余熱でナックル星人も焼き払う。

戦い終わり、疲れ果てたガイはナオミの元へと帰る。一方、焼け残ったナックル星人はメフィラス星人の元へと帰っていた。ジャグラーが持っていた怪獣カードをゲットして、上機嫌のメフィラス星人とナックル星人。やることが小さい……。ところがそこへジャグラーが現れる! 背後から長ドスでナックル星人を一刺し! 大いにうろたえるメフィラス星人。銃撃を受けたジャグラーだが、あらゆるエネルギーを吸収するベムスターの怪獣カードで銃撃を吸い取っていたのだ。

ジャグラーは本来の姿(ちょっとエースキラーに似ている)を現し、メフィラス星人を惨殺! ついにウルトラマンベリアルのカードを手に入れる。これにて惑星侵略連合は壊滅とあいなった(メトロン星人が生き残っているけど)。

ジャグラーはガイにとって最大のライバル。マイトガイに対するエースのジョー、キカイダーに対するハカイダー、アムロに対するシャアに匹敵する存在だ。そう簡単にくたばってもらっては困るのである。ガイとジャグラーの因縁、ジャグラーの正体などを明らかにしつつ、第三者である惑星侵略連合をとっとと退場させ、ガイとジャグラーのライバルとしての戦いをさらに加熱させていく橋渡しとなった第10話だった。

さて、この記事が配信されている頃には放送が終わっている第11話は「大変! ママが来た!」。ナオミのママがやってくるぞ! ナオミのママは“美脚クイーン”“脚に1億円の保険をかけた女”田中美奈子だ! ついでにマガオロチもやってくるぞ! 予告にあったママとガイとジャグラーが3人で自撮りをするシーンは一体何なんだろう? 見逃してしまったあなたには、円谷プロダクション公式チャンネル「ウルトラチャンネル」で1話まるごと見逃し配信中です。闇を照らして、悪を討つ!
(大山くまお)