15日(現地時間)、第41回トロント国際映画祭で審査員を務める中国の女優チャン・ツィイーが、ハリウッドへと飛躍するきっかけとなった映画「グリーン・デスティニー」のアン・リー監督との裏話を語った。

写真拡大

2016年9月15日(現地時間)、第41回トロント国際映画祭で審査員を務める中国の女優チャン・ツィイー(章子怡)が、ハリウッドへと飛躍するきっかけとなった映画「グリーン・デスティニー」のアン・リー(李安)監督との裏話を語った。新浪が伝えた。

【その他の写真】

プラットフォーム部門で審査員を務めるチャン・ツィイーが15日、映画フォーラムに出席。2000年に公開され、米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「グリーン・デスティニー」の思い出を語った。

当時、新人女優だったチャン・ツィイーは「グリーン・デスティニー」で準ヒロインに抜てきされた。しかし撮影現場ではアン・リー監督が、チョウ・ユンファ(周潤發)らメーンキャストとは毎日ハグを交わすのに、チャン・ツィイーとは決してしなかった。アン・リー監督が自分に不満を抱いていると耳にしたことで、意を決して、撮影現場まで約45分間かけて移動する車に「監督と同乗させてほしい」と、監督のアシスタントに頼み込んだという。

監督との同乗が実現したものの、「あまりに怖くて話かけられなかった」と語るチャン・ツィイー。しかし到着5分前にやっと「話がしたい」と声を掛けると、アン・リー監督からは「もう40分もその言葉を待っていた」と言われたという。「どこが不満なのか言ってほしい」と涙ながらに訴えたが、監督からは「特に不満はない」との答えが。しかしその日以降も、ハグされることはなかったという。

チャン・ツィイーによると、クランクアップ後の集まりで初めて監督からハグしてもらい、大泣きした。当時のアン・リー監督の思惑について、「新人の役者に常に緊張感を与えるため、あえてハグしなかったのだと思う」と話している。

ヒロインを演じたミシェール・ヨー(楊紫瓊)との対決シーンでは、相手の武器が親指をかすめ、爪がほとんどなくなるほどのケガを負った。しかし痛みをこらえて撮影を続けたという。「チャンスをくれた人を失望させたくなかった」と語るチャン・ツィイーだが、「自分の代わりはいくらでもいるからこそ、私でなくてはできないことを証明したかった」と、撮影中に抱いていた思いを語っている。(翻訳・編集/Mathilda)