12日、10日間の日程で日本を訪れた中国北京の大学生がこのほど、帰国当日の体験を文章につづっている。この20代の女性は日本での体験を通してあることを学んだという。資料写真。

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2016年9月12日、10日間の日程で日本を訪れた中国北京の大学生がこのほど、帰国当日の体験を文章につづっている。この20代の女性は日本での体験を通してあることを学んだという。

10日間の旅ももうすぐ終わる。関東から関西まで予定していた観光地をめぐり、食べようと決めていた日本の食べ物もたくさん味わうことができた。ただ、最終日の今日はとても複雑な心境だ。長い時間をかけて準備した旅行なのに日本に到着してみるとあっという間に帰国の日。楽しかった異国の旅とももうすぐお別れだ。

こんなふうにしんみりとした気分に浸りそうになったちょうどその時、私たちは地下鉄を乗り間違えたことに気付いた。頭の中は飛行機に乗り遅れる恐怖でいっぱい。最速ルートを調べてみてもよく分からない。焦った私は駅で1人の中年女性に助けを求めた。

女性は私の英語を聞き取れない様子だったが、私たちが空港に行きたいということは理解してくれた。しかし、肩を並べて一緒に路線図を眺めてみても、お互いやっぱりはっきりしない。女性はそこに入って来た列車を見て、私たちに「そこを動かないで下さいね」と一言。先頭車両に駆け寄って運転手の男性に空港への行き方を確認した後、私たちと一緒にその列車に乗車した。すると、今度は運転手が出て来て「この列車で時間に間に合わせようと思ったら、途中で乗り換えが必要です」と乗換駅を説明、乗換駅では女性が私たちと一緒に下車し、次の列車に案内してくれた。ドアが閉まった後に目にしたのは女性が私たちにお辞儀をしてその場を去る姿。「こんなに親切な人に出会えるなんて」―。あの瞬間は本当に感動した。ただ、振り返ってみると日本で会った多くの人は女性と同じように親切だった。「日本人に悪い人はいない」とか「一人一人の民度が絶対的に高い」とは言わない。しかし、私は日本社会の成熟と考え方の豊かさを感じ取ることができた。

日本への旅行は私たちに違う世界を見せてくれた。そして私は生活の豊かさというものを知った。旅行は劇のようなもので100%台本通りに進むとは限らない。ハプニングもあればサプライズもある。実際に遭ったトラブルは乗り越えてみると何ということはなかった。むしろ、これらは得難い経験だ。もつれた糸は少しずつほどいていけばいい。今、私はサプライズの出現にワクワクしながら日々過ごしている。今回の旅行で得た豊かな気持ちを使い切ったら、また新たな旅に出ることにしよう。(翻訳・編集/野谷)