かつて江戸時代に北前船で栄えた新潟。

そんな繁栄した港町には飲食店や歓楽街が軒を連ねており、今もなおその風情が残るのが新潟市の「古町(ふるまち)」と呼ばれるエリア。

実は「古町」はかつて京都・大坂・江戸の三都につぐほど有名であった遊郭が存在しており、その繁栄は明治時代に新潟が開港5港の1つとなったため、維持されたのだ。

そして「古町」は昭和初期には新橋・祇園と並び三大花街と呼ばれるまでに繁栄し、今でも古き良き色香を感じさせる町として残っている。

そんなエリアにひっそりと佇む老舗の居酒屋がある事をご存知だろうか。

それが今回ご紹介するお店「喜ぐち(きぐち)」だ。

・数々の著名人が訪れる新潟の名店、それが「喜ぐち」
こちらのお店、創業50年を超える新潟の老舗居酒屋。

50年以上、地元の方々や新潟を訪れる人々に愛されてきたお店には、今でも多くの著名人が訪れている。

今をときめく女優・石原さとみさんや綾瀬はるかさんなど、誰もが知っている女優さんや俳優さんの名前が壁一面にずらりと並んでいる。

もちろん、吞ん兵衛には有名な吉田類さんも訪れている、吞ん兵衛にも嬉しいお店だ。

・美味しい郷土料理が味わえる新潟の名店、それが「喜ぐち」
こちらのお店、新潟の美味しい郷土料理を味わえることでも有名だ。

まず始めにオーダーしたいのが、「のっぺ」と呼ばれる新潟の郷土料理。

「のっぺ」とは、新潟を代表する家庭料理の1つで、家庭料理ゆえ、家庭ごとに具材や味付けが異なる。

もちろん「喜ぐち」の「のっぺ」は、「喜ぐち」だけでしか味わえない。

そんな「喜ぐち」だけの里芋のとろみが効いた優しい味わいは、おいしい新潟の夜の始まりを予感させる。

そして、もう1つ味わっておきたいのが新潟のくじら汁。

くじら汁とは、クジラの皮がついた脂身を塩漬けにしたものと野菜を味噌で煮込んだ逸品。

高温多湿の新潟の夏を乗りきる古くからの新潟の真夏のスタミナ食として楽しまれてきたものだという。

シャキシャキのミョウガと、クジラの脂の濃厚なコクが、野菜の味わいと相まって、体の中から元気が湧き出てくるような、そんな味わいを感じる事ができる。

また、フナベタという大きさ5cmくらいの小さなヒラメは、新潟で楽しまれてきた美味しい魚。

このフナベタの刺身は、新潟を代表する郷土料理で、他の地域ではまず味わう事はできないだろう。

新潟でしか味わえないグルメを堪能しながら、新潟の美味しい地酒を味わう、まさに「新潟を味わう」、そんな夜を楽しめるのが、こちらの「喜ぐち」なのだ。

・郷土料理だけではない、それが「喜ぐち」
実はこちらのお店、おいしい郷土料理だけではなく、ラーメンや洋食など、なんでもおいしいメニューを翌朝の4時まで提供してくれるという、新潟の夜を照らし、指針を示してくれる、灯台のようなお店。

メニューには、ラーメンや餃子、かつ丼なども並び、呑んだ後のシメとして、こちらでラーメンを味わう、そんな地元のご常連さんもいるとのこと。

もちろん洋食も充実しており、串カツや蟹クリームコロッケも人気だ。

例えば、ラードで揚げられた蟹クリームコロッケは小振りな大きさながらも、しっかりとカニのダシが含まれているベシャメルソースが効いている逸品。

ひとくち頬張れば、口の中でズワイガニの味わいと優しいベシャメルソースの味わいが爆発する。

そんな美味しい味わいを、新潟の地酒で流す、もはやどんな言葉も必要ないほどのうまさだ。

ただし、非常に熱いので食べる時に気をつけてもらいたい。

江戸から明治、大正、昭和、平成と、行く時もの時間が流れても、新潟古町の艶やかな街の雰囲気は変わらない。

そんな艶やかな街の片隅で、郷土料理から洋食に至るまで、地元の方々に愛されてきた味わいを、新潟の地酒とともに味わってみてはいかがだろうか。

きっと時間の移ろいにも動じない、新潟に根付いてきた本物の味わいは、新潟を堪能させてくれる旅へといざなってくれるに違いないのだ。

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お店 喜ぐち
住所 新潟県新潟市中央区古町通10番町1720
営業時間 18:00〜翌4:00
定休日 日曜日