FW久保建英は左足FK弾を含む2ゴール

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[9.16 AFC U-16選手権グループリーグ第1節 日本7-0ベトナム]

 U-17W杯予選を兼ねるAFC U-16選手権が9月15日に開幕。日本は16日にベトナムとの初戦を戦い、7-0での勝利を収めた。大量得点の口火を切ったのは、U-16日本代表“00ジャパン”の背番号9、まだ中学生の久保建英(FC東京U-18)だった。

 右MFとして先発したこの試合。全体としてやや慎重に試合へ入る中で、序盤は久保を含めた攻撃陣の見せ場がそれほどあるわけではなかった。むしろベトナムも士気高く日本陣内でのトライを繰り返しており、もっとも拮抗していた時間帯でもある。その流れを一本のプレースキックが打ち砕いた。「セットプレーでたまたまチャンスが来ただけ」(久保)と言うゴール正面やや右寄りの位置からのFK。日本クラブユース選手権(U-18)準決勝でも鮮やかな一撃を決めている得意な距離感から、久保が左足を一振。「狙い通り。綺麗に決まった」と振り返ったシュートが、試合の均衡を崩した。

 その後の時間帯は、ところどころで光るプレーは見せたものの、「あんまりボールが足につかなくて、納得いくプレーではなかった」と本人が首をひねったとおり、凹凸のあるピッチ状態の影響もあって得意のドリブルもなかなかフィットせず、攻撃面で機能しない時間帯も長かった。ただ、奪われたボールを奪い返しに行く姿勢や時としてスライディングタックルも辞さない激しさを出すなど、00ジャパンのチームコンセプトは完遂してみせた。

 すると4-0で迎えた後半19分には、再び大仕事。ポジションを右サイドから左寄りに移す中で、左MF中村敬斗(三菱養和SCユース)が粘って繋いだボールをPA内で受ける。ドリブルで縦へと仕掛けて左足でクロス――と見せかけて、GKが完全にそちらをケアする重心になったところを見逃さず、そのニアサイドをゆるいシュートで破る“ゴラッソ”を流し込んだ。

 さらに後半34分には右サイドからのFKでDF監物拓歩(清水ユース)のヘディングゴールをアシスト。前日練習でも入念に確認していたFKから1得点1アシストとしてみせた。その後は担架で負傷退場するアクシデントもあったが、試合後の取材対応もしっかりとこなし、大事を取っただけでまったく問題はないとのこと。次戦に向けて「(キルギスは)オーストラリアに勝っている相手なので、何が起こるか分からない」と気を引き締めていた。

(取材・文 川端暁彦)
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