お菓子界を震撼させたヤマザキナビスコのライセンス契約終了およびヤマザキビスケットへの社名変更。「リッツ」「オレオ」がどうなるの!? と散々話題になったが、実は定番クラッカー『プレミアム』も生まれ変わったのをご存知だろうか。新旧比較に、ヤマザキビスケットによる後継品『ルヴァンクラシカル』を含めて検証したい。

 

■『プレミアム』の味を引き継いだのは、新生品か、『ルヴァンクラシカル』か!?

状況を改めて説明すると、45年にわたりナビスコ製品を国内製造してきたヤマザキナビスコ株式会社が、今年の8月いっぱいでモンデリーズ・インターナショナル・インクとのライセンス契約を終了。それに伴い、9月からはヤマザキビスケット株式会社に社名変更となった。

問題はそれまで発売されていた「リッツ」「オレオ」などのナビスコ製品。一時は消滅してしまうかと思われもしたが、それら定番商品はモンデリーズ・ジャパンが引き続き発売することとなった。ガム「クロレッツ」やキャンディ「キシリクシスタル」を手がけており、日本では1960年から事業展開しているモンデリーズの日本法人だ。

 

 

ただ気になるのは、ヤマザキ・ナビスコ時代は国内製造だったものが、新生ナビスコではことごとく海外製造となったこと。「リッツ」はインドネシア製に、「オレオ」はなんと中国製に…。

 

そしてそれらの陰に隠れて今ひとつ話題になっていないが、定番クラッカー『プレミアム』は、イタリア製に。中国製に比べればイメージ的に悪くない気もしてしまうイタリア製だが、今回はそんな新旧『プレミアム』と、ヤマザキビスケットからの後継品『ルヴァンクラシカル』を比較検証してみた。

 

 

■販売終了したヤマザキ・ナビスコの『プレミアム』日本製

ヤマザキ・ナビスコ『プレミアム』(170.1g/6枚×9パック・実勢価格 税込205円)


原材料:小麦粉、植物油脂、食塩、ライ麦粉、モルトフラワー、イースト、膨張剤、炭酸カルシウム
1枚当たりのカロリー・14kcal


慣れ親しんだシンプル・クラッカー。裏面に簡単レシピ付き。

オンザ・リッツ的に色々のせて食べる人も多いと思う。

見た目は基調の白に、上品な淡い焦げ目。良くも悪くもクセのない味で、品がある。パイ生地のような層が感じられるのが一番の特徴か。

 

 

 

■新生・イタリア製の『プレミアム』を開けてみる……

モンデリーズ・ジャパン『プレミアム』(241g/5枚×8パック・実勢価格 税込400円)


原材料:小麦粉、植物油脂、食塩、モルトフラワー、イースト、膨張剤
1枚当たりのカロリー・27.2kcal※2枚分つながっているので切り取ると13.6kcal


まず驚くのが慣れ親しんだ箱包装から、袋包装への切り替え。パッケージのフォントも変更されているので、なんだかパチモンのような印象。さらに開けてびっくり、一袋の中に倍の大きさのクラッカーが入っており、その中央に切り取り線的な刻みが。それに沿って割れば、ほとんど同じ大きさにはなるのだが。


見た目も焦げ目が強くなり、精悍な印象を受ける。若干硬いし、口中の水分を奪われる度がアップ。パイ生地感は一番少なく、ともすると乾パンのようにも思え、元バージョンとはかなり違う。食感はガリッ。原料を旧プレミアムと比較すると、ライ麦粉と炭酸カルシウムが抜かれている。

 

 

■ヤマザキから発売の後継品『ルヴァンクラシカル』はどうか?

ヤマザキビスケット『ルヴァンクラシカル』(145g/6枚×9パック・実勢価格 税込245円)


原材料:小麦粉、加工油脂、食塩、ライ麦粉、モルトエキス、イースト、発酵種/膨張剤、炭酸カルシウム
1枚当たりのカロリー・12.6kcal


後継品種となる『ルヴァンクラシカル』はデザインの基調をブルーにして、「リッツ」後継となる「ルヴァン」のシリーズ扱いとなった。角が削られて八角形になり、サイズも一回り小さく。小麦本来の味わいに加えてライ麦粉入りなのは旧プレミアムとおなじ。植物油が加工油脂に変更。発酵種による発酵風味が活きているとの売りで、穀物由来の甘みも感じる。


食べた途端に口の中の水分を持ってかれる感はもともとの『プレミアム』と似た印象だが、幾分塩分控えめな印象。パイ生地感はこちらはきちんと受け継がれている。ただ量と価格を考えると実質的に値上げになっている模様だ。

 

 

 

■まとめ:新生『プレミアム』よりも『ルヴァンクラシカル』への切り替えが自然!


旧『プレミアム』の上品でシンプルなテイストが気に入っていた人には、『ルヴァンクラシカル』への切り替えが自然な気がした。大きさや形の違いも含めて、印象はやはり別物だと思うが、穀物の味わいという点ではアップしている。

 

焦げ目の強い野性的な味わいのモンデリーズ・ジャパン『プレミアム』オリジナルは食感も違い、水分が奪われる度が激しくなったので、スムーズには切り替えにくいと思う。イタリア産ということもあってグリッシーニに近いように感じた。元々の『プレミアム』ユーザーはおそらく柔らかくてパイ風の生地という感覚が気に入っていたはずなので、移行するなら『ルヴァンクラシカル』の方が適切。

 

どちらにしろ、ヤマザキ・ナビスコ版『プレミアム』は手に入れられなくなるわけで、どちらかへの乗り換えをしなくてはならない。さてあなたは新生『プレミアム』と『ルヴァンクラシカル』のどちらを選ぶのだろうか。