焼肉界において、「とりあえずビール」ならぬ「とりあえず牛タン」はもはや合言葉! それゆえに、店によってレベルの違いが大きく表れる部位でもある。そこで、今回は「ココで食べれば間違いない!」という、都内屈指の3店をご紹介しよう。



焼きすぎは禁物。厚さにして約5mm程度ながら、旨みのインパクトは大。歯応えの軽やかさも秀逸だ。思わずもう一枚と手が伸びる
歯切れが抜群な極上タンに会える!『スタミナ苑』

鹿浜


〜タンの真の旨さに唸ること必至〜

焼肉界のレジェンド『スタミナ苑』。何れ劣らぬ肉の銘品が揃う中、牛タンもその名にしおう質の高さだ。

薄くなく厚くなく絶妙な厚さにカットされた1枚は、うっすらと光沢を帯び、赤紅色も鮮やか。縁の部分の赤みに対し、タン全体には淡いピンクのサシがきめ細かく入り、見るからに美しい。

ご主人の豊島雅信さんによれば「肉は乾いてる方がいい。脂がのっている証拠だから。水っぽいのはだめ」だそうで、手で触れるとぺタッとした脂感が伝わる。香ばしく焼きあげれば、サクリと歯切れよく存在感のある旨みが広がる。



タン元を使う「上タン」は一皿¥2,200。3〜4日ほど寝かせ、肉の味を充分に引き出してから使っている。味付けは塩、こしょう、ネギとゴマにゴマ油とにがりを少々。手でよく揉み込んでいる。



住宅街の中に突如現れる、スタミナ苑。店先をご近所の猫が悠々と歩く姿が印象的だ。店内は多少の年季は感じるものの、隅々まで掃除され清潔感がある。




焼きのコツは、鉄板をしっかり温めてのせること。外はパリッと、中はジューシーに
黒タンを安定供給できる信頼と実力!『黒牛』

代々木


〜黒タンにしかない旨みはシンプルに〜

35年焼肉一筋、数々の有名店で経験を積んだ店主が10年前に開店。メニューや食べ方においては爛ラシック〞にこだわり、いわゆる昔ながらの焼肉店として、親しまれている。店名にも掲げてるだけあり、黒毛和牛から取れる貴重な黒タンが堪能できる。

「雑味がなくクリーミーな味わいが楽しめるのが、黒タンの最大の魅力。この旨みだからこそ、塩こしょうのみで食べてほしい」。

片面に焼き目をつけた程度で口に運び、店主の言葉に深く頷く。口に入れた時の風味から飲み込むまで、全く臭みがなく、肉の柔らかさも桁違い。これぞ黒タンの真髄。



リーズナブルなサブライン「セレクトタン」も用意。セレクトタンは、店主が数多のタンを吟味し、選抜!



地元民からも愛されているというこのお店。店内は黒を基調にしたモダンな雰囲気でまとめられている。個室も完備されているので、ちょっとした会食にも使えそうだ。


東新宿の名店が放つ珠玉の牛タンが登場!



じっくりよく焼きが鄭さん流。独特の風味が生まれる。ここではお店のスタッフが焼きを担当
ホルモンのプロの技を堪能『ホルモン船ホールちゃん』

東新宿


〜超極厚なタンは食べごたえ満点!〜

狎犬瞭しか使わず、仕入れたものはその日に使い切る〞がモットーのご主人、鄭 寿福さん。鄭さん曰く「タンの最大の魅力は歯応えです。サクサクとした食感を大切にしています」。その言葉通り、およそ1cm程の厚さながら、歯応えの小気味良さと柔らかさは秀逸。

更に肉汁の、どこかソーセージにも似た独特の風味が印象的だ。それも、脂が表面に滲み出るまでじっくりと焼き上げる鄭さん流の焼き方なればこそ。最近では、更に分厚くカットし、蒸し焼きにする爛織鵐好董璽〞も新メ二ューに登場。牛タン好きの舌を喜ばせている。



タン元のいい部分しか使わないため、1本でとれるのはせいぜい10枚程度。アラカルトはなく料理は全て1万円からのコースに含まれる。



「牛タンステーキ」は更に分厚いが旨い!



届いたばかりの黒タンを大胆にカット。



この雑多な異国感あふれる雰囲気もこの店の魅力。弊誌ライター陣も足しげく通う名店だ。