高校生に避妊具(大量のコンドームなど)を無料で与えれば、通常、10代の妊娠率は下がるはず。ところが、新たな研究によれば、たとえ無料の避妊具を与えても、正しい使い方を教えないと10代の出産率は下らないんだそう。そんな記事をコスモポリタンアメリカ版から紹介します。

ノートルダム大学の研究者、ケイシー・バックルスとダニエル・ハンガーマンは90年代に調査したデータを使用し、新たな分析を試みたそう。2人は、コンドームが無料で配布された学校と、コンドームの使い方を強制的に学ばせた上で無料配布した学校を区別した。

使い方を強制的に学ばせた学校では、10代の出産率が変化しなかった、または「おそらく減少」した、と研究著者らは述べている。ところが、一方的にコンドームを与えただけの学校では10代の出産率が10%増加したという。

これはコンドームについての単純な情報や使用法が重要であることを意味し、10代に限らず、まず正しい使い方をきちんと教えなければ、必ずしも正しく使われるわけではないことを意味している。

一般的な男性用のコンドームをきちんと使えば、避妊効果は98%にのぼり、この数字はきちんと使用した場合のピルの避妊効果に匹敵する。ところが、説明のないコンドームの使用では、効果は82%と大幅に減少する。この数字は高いと思われるかもしれないが、コンドームを使用した100人の内、18人が正しい使い方(コンドームの先端の精液溜まりを押さえる、穴が開いていないかチェックするなど)を知らなかったばかりに妊娠したことを考えると、深刻だといえる。

これは、10代が「わかっているつもり」にならないよう、彼らに対しては包括的な性教育(避妊についても)が必要である、という性教育の重要性が示される結果になったこと。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon solutions

COSMOPOLITAN US