特に湿疹や思い当たる異常がないのに、痒くてたまらなくなってしまう「皮膚掻痒症」。治りにくくなることもあるこの病気は意外と知られていなくて、他に疾患があるのかと不安になったり、湿疹や傷、色素沈着などの二次症状のリスクもあるため注意が必要です。今回は皮膚掻痒症の原因や対処法を紹介します。

皮膚掻痒症ってどんな病気?

皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)とは、肌に目立った症状が見られないのに痒みだけがある病気です。痒みがある場所に赤みや湿疹などは見られず、強い痒みがあるのみ。全身に出る場合と、肛門周囲や外陰部、頭部などの一部分に出る場合があります。無意識にかいてしまってかき傷を作ったり、炎症を起こして二次的な湿疹ができることもあるそうです。アレルギーなどの痒みとは分けて考えられています。

何が原因でなるの?

いちばん多いとされる原因はズバリ乾燥です。お肌の表面には、水分と油分のバランスを保ち外からの刺激から肌を守るバリア機能があります。このバリア機能が壊れてしまうと、お肌が水分を保てなくなり乾燥肌になるばかりか、肌荒れを起こしたり刺激に敏感になってしまうのです。バリア機能が壊れてしまう原因として、洗浄力の高いソープで洗い過ぎる、シャワーの温度が高い、電気毛布やこたつの長時間の使用、肌の保湿ケア不足などがあげられます。女性は特にデリケートゾーンの皮膚掻痒症が多くなる傾向があります。おりもの、おりものシートやナプキンによる刺激、通気性の悪い下着、ウォシュレットの使い過ぎ、洗い過ぎ、膣の自浄作用低下により、膣からの分泌液や常在菌までもが減ってしまい痒みが出やすくなるのです。全身に出る場合は加齢による乾皮症や内臓疾患による皮膚掻痒症の可能性もあります。

治療法は? 早く治すことはできる?

まずは肌のバリア機能を復活させるために刺激を避け、十分な正しい保湿が必要です。洗うときにはナイロンタオルを使わず、低刺激のソープを使いぬるま湯で優しく洗いましょう。水分だけでなく油分も補充してあげます。市販の「痒み止め」だけでは根本の解決にはならないので注意してくださいね。無意識や我慢できずにかいてしまって炎症を起こしたり色素沈着が起こるおそれもあるので、皮膚科で診てもらうのが安心です。デリケートゾーンの場合、婦人科でも皮膚科でも診てもらえますが、カンジダなどの婦人科疾患の可能性も考えて婦人科に行った方がいいかもしれません。

痒いというのもストレスが溜まるものです。ましてデリケートゾーンだと悩んでしまいますよね。症状を悪化させたり繰り返すことがないように、しっかり治していきましょう。


writer:しゃけごはん