14日、中国の大学でセクハラが多発している。背景には法的不備と性教育の欠如がある。資料写真。

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2016年9月14日、環球時報によると、英紙フィナンシャル・タイムズは13日、中国の大学でセクハラが多発していると伝えた。

大学3年生の康さんは、北京師範大学で起きた過去10年分のセクハラ事案60件を調べて発表。これにより大学におけるセクハラ問題に対する取り組みの甘さが明らかになった。社会的な評判や、問題を明るみに出すことで生じる羞恥心から、大学ではセクハラ問題は表沙汰にならないように処理するか隠ぺいされることが当たり前になっているという。

ある弁護士は、「メディアによって報じられる事案は氷山の一角にすぎない。扱う記事は多くはないが、学内のセクハラは非常に多いのが実情だ。中国ではセクハラの定義が明確ではないことから、被害者がセクハラを訴えるのは難しく、裁判官も裁決を出しにくいという事情もある」と話す。

学内でセクハラが横行している背景には、法的不備のほか、性教育の欠如もある。康さんは、ある男子学生が女子トイレで盗撮していた動機を明らかにすることが、学内のセクハラ事案を詳しく調べるきっかけになったという。盗撮した男子学生は大学に入るまで性教育を受けたことがなかった。

セクハラ問題に取り組んでいる肖美麗(シアオ・メイリー)さんは、性教育の欠如は女子学生がセクハラ被害にあったことを誰にも話せない原因にもなると指摘する。つらい思いをしているのに、自分が被害者だという認識も持てず、「加害者の多くは学内で権力を持つ教員のため、誰にも言えず、黙ってがまんしてしまう人も少なくない」と話している。(翻訳・編集/岡田)