こきおろす?ディスる? 語彙の世代間ギャップ

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 言葉は変化する。“変わっていく”ことを嘆く声もあるが、そうは言っても、高齢者が使う言葉も平安時代から見れば相当な新語だ。もっとも変化の速度が速いと、同じ時代を生きる人々の間でもコミュニケーションに問題が出る。そこで、面白い調査結果を見てみよう。ベネッセホールディングスが行った「第1回 現代人の語彙(ごい)に関する調査」だ。

 高校生から60代までの約3,000人を対象に、厳選した540語について、熟知度を調査した。高校生とその親世代で、知っている割合に差がある言葉の1位は、「ディスる」(けなす)。高校生は88.5%が知っているのに対し、親世代は44.3%だ。2位が「イミフ」(意味不明)、3位が「りょ」(了解)だ。スマホ、SNS世代の高校生の方が「知っている」言葉は、ほとんどがカタカナかひらがなで表される略語。LINEなどをするのに便利な、短くて漢字変換が必要ない言葉が多い。

 一方、親世代である40代以上の社会人の方が高校生よりも「知っている」言葉は、「阿漕」「イデオロギー」「忌憚」など。日常的に口語として使われる言葉が少なく、社会的な時事用語が含まれている。

 読書量が多い人、読書をする分野が幅広い人の方が「語彙力」が高く、ノンフィクションのみを読む人は、新聞・ノンフィクション以外の複数種類を読む人の「語彙力」を上回っていた。また、高校生では親や学校の先生など、社会人では職場や仕事関係の人など、多様な年齢層や関係の人々と対話する頻度が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向にあった。