16日、北京晨報によると、年末に退任する国連の潘基文事務総長が自身の10年近くに及ぶ仕事について米AP通信のインタビューに答えた。写真は潘基文事務総長。

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2016年9月16日、北京晨報によると、年末に退任する国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が自身の10年近くに及ぶ職務について米AP通信のインタビューに答えた。

潘事務総長は2007年1月1日に国連事務象徴に就任し、今年の12月31日に正式に退任する。潘事務総長は、一部の国家指導者に対する失望を口にした。「手段を選ばず当選し、当選すると民衆の統治を始める。彼らは一般に腐敗という問題を抱えており、民衆の声を尊重しない」と指摘。また、シリア問題における西側諸国の対応にも満足していないようで、一部の国の指導者が口を動かすだけであったり、潘事務総長が個別の国を訪問することに対して阻止しようと圧力をかけたりしたことを明かした。こうした圧力に対しては、顔を突き合わせて話をすることで信頼を得られるとの信念に基いて行動した、としている。

自身の政治遺産については、「歴史の評価に任せる」としながらも、気候変動の問題への取り組みや、女性の地位を高めるための新たな組織「UNウィメン」の設立などに時間と精力を傾けてきたと語った。また、「残念なこと」にはシリア危機やアフリカの衝突が終結を見なかったことや、国連平和維持活動(PKO)部隊による性的スキャンダルがあったことを挙げた。

潘事務総長は、各国指導者の自身への印象はそれぞれ異なるだろうとし、「人々は、私がいつも静かで、人権問題を取り上げないと言うが、私はいかなる西側諸国の指導者よりも多くの言葉を発してきた。私ほど忌憚(きたん)なく話してきた人はいないでしょう」とし、水面下で各国指導者に意見を述べていたことも明かした。

今後については、「韓国に戻る」としたが、大統領選への出馬については明言を避け、年末まで現在の職務をまっとうする考えを示した。退任後に事務総長の経歴を基に書籍を出版するかについては、「おそらくずっと先になるだろう。今、焦って書くのは適切ではない。その時が来れば言いたいことを思う存分言えるようになる。私は国連事務総長の席に座りながら、いつも彼らを批判したくない」と語ったという。(翻訳・編集/北田)