この日はメーカーから商品試験結果について文句が出て、新聞記者の提案で公開商品テストをやることになる一連の経過。洗濯機を購入する際の参考に家事についての色々なアンケートを取ることにする。アンケート用紙を見て「ちょっと待った」と筆者。時は昭和30年代初めである。この頃はパソコンもワープロもなかった。
しかるに、明らかに邦文タイプとは異なる文字で印刷されたアンケート用紙である。勿論、ドラマの中の「あなたの暮らし出版」は本屋であるから、活版印刷ではいくらでも印刷できようが、わずかな数のアンケート用紙を、わざわざ印刷屋に発注するはずがない。高くついて採算が取れない。
この時代はコピー機もなかったので、巷では、みんな筆耕といって、網目の罫線の入ったロウ紙に、1つ1つ手書きしたものを謄写版にかけて印刷したのである。ドラマの中のアンケートは今時のパソコン(?)で作っている。文字を滲ませて不鮮明にしてもバレバレだ。ちゃんと時代考証しろやい。
筆者は花山伊佐次(唐沢寿明)にも不満がある。モデルの花森安治は四角いデカ面でずんぐりした醜男、スカートをはいた異形の人だったが、唐沢は線が細くてスマート過ぎ。喋りは辛口でもタイプではない。だからパンチ不足だ。視聴率のために人気役者をもってきたのだろうが、迫力がでない。あと残りわずか、小橋常子(高畑充希)が全然歳を取らないのも違和感があった。半分の蘭はおまけ。(放送2016年9月13日8時〜)

(黄蘭)