ツヤ下地を手のひら全体にのばし広げる。

写真拡大 (全5枚)

この秋の肌作りのキーワードは、スチーム肌。一体どんな質感? スチーマーで加湿したような肌はどうやって作るの? 旬のベースメイクの全テクニックを美肌作りのプロ、ヘア&メイクの木部明美さんに教えていただきました!

「蒸したてみたいなふっくら&もちっとした肌を指します。つまり今までのツヤ肌よりも、軽やかでさらに抜け感があるのがスチーム肌。肌の欠点だけを上手に隠して透け感は残し、きれいなすっぴんを連想させるような質感に仕上げましょう」(木部さん)。ほんのり蒸気を感じさせる湿度のある肌で、彼が触れたくなるような欲をかきたてて。

■How to STEAM SKIN

【1】 ツヤ下地を手のひら全体にのばし広げる。

パール粒大くらいの下地を手に取り、両手をこすり合わせるようにして手のひら全体にバーッと広げる。「パーツごとにのせていくと、時間差も生まれてムラになりやすかったりしますが、この方法だと均一に顔全体につけることができるのでおすすめです」

【2】 内側から外側に、ツヤ下地を顔全体になじませる。

美容液や保湿クリームをつけるときのような感覚で、手のひら全体で顔の中心から外側にかけて優しいタッチでのばす。「目まわりや鼻まわり、口角などの細かいパーツは、塗りもれがないよう最後に指先できちんとなじませて。そして仕上げにハンドプレスを」

【3】 リキッドファンデーションを顔の中心になじませる。

やや少なめのリキッドファンデーションをスポンジに取り、フェイスラインを避けた顔の中心部分にスポンジでのばす。パウダリーファンデーションの場合も同様に。「あえて顔全体には塗らないことで、完璧すぎず抜け感のある肌に。顔立ちにメリハリも出ます」

【4】 コンシーラーでクマや赤みをカバー。

リキッドの場合はファンデの後、パウダリーの場合はファンデの前に目の下のクマや小鼻の赤み、口角のくすみ、ニキビ痕など気になる部分をピンポイントでカバー。「指の腹を使ってトントンと優しくたたきこみ、のばして範囲を広げすぎないように注意して」

【5】 パウダーは、目まわりと眉にだけひとはけ。

ファンデのツヤ感を生かすべく、お粉は最小限に。「皮脂が出てポイントメイクがくずれやすい目まわりと眉に、サッとひとはけする程度で十分。フェイスブラシを使って薄〜くのせるのもコツです」。パウダリーファンデーションの場合は、このプロセスは不要。

◇木部明美さんPEACE MONKEY所属。色っぽさやこなれ感のあるメイクを得意とし、女性誌で活躍するほか女優やタレントからの指名も多数。ベースメイクの美しさにも定評あり。

◇ブルートップス¥8,000(ギャルリー・ヴィー/ギャルリー・ヴィー 丸の内店)

※『anan』2016年9月21日号より。写真・蓮井元彦(W) 山口恵史(商品) スタイリスト・木津明子 モデル・野崎智子 取材、文・安井千恵 《anan編集部》