ちょっと真面目な妊娠のお話。あなたは妊娠しやすい身体だと思いますか?

日本産科婦人科学会が発表する報告データによると、不妊治療患者数は年々増加し、体外受精の治療件数は2013年時点で36万8,764件。その結果、4万2,554人の出生が発表されているのだとか。しかし不妊治療は期間が長くなったり、複数の医療機関を利用する人も少なくないため、国内の正確な患者数や妊娠率は明らかにされていないようです。

そこで、少しでも不妊治療の実態を解明しようと株式会社ジネコが、不妊治療経験者813名を対象にアンケートを実施。今回は今まで明らかにされていなかった不妊治療の実態についてお届けします。

※今回のデータは、不妊治療経験者のアンケートをもとに集計したものです。平均値などは、全国平均ではありませんのでご了承ください。

不妊に対する意識が高まり、早期治療に取り組む意欲が高まっているようです。

不妊治療開始年齢の平均は33.1歳

まずは不妊治療の開始年齢について調査してみると、開始年齢が一番多かったのは、35〜39歳で31%。次いで40〜44歳で27%、30〜34歳で25%と続き、その平均年齢は33.1歳でした。

4年前より平均年齢は1歳若くなっている。

不妊治療経験者のうち妊娠できたのは27%

不妊治療経験者に現在の状況を尋ねてみると、現在も治療中という人は66%と判明。妊娠・出産したという人は27%でした。

3人に2人は現在も治療中。治療を諦めた人は3%

では体外受精による妊娠率はどれくらいなのでしょう。

体外受精経験者の妊娠成功者は約3人に1人!

体外受精経験者だけに絞ると32.5%の人が妊娠していることが判明。体外受精で妊娠した方の約6割が3回までの治療で妊娠していることがわかりました。一方で約9%の人は10回以上治療を行なっていることも明らかに。体外受精については開始年齢などが大きく関わるようですが、今回の調査では約3人に1人が妊娠に成功していることがわかりました。

1回の体外受精で成功した人は約27%。

治療費は半数以上が100万円以上かかっている

「不妊治療は高級車が買えるくらいお金がかかる」と言われていますが、実際はどうなのでしょう。調査によると、半数以上が100万円以上かかっていることが判明。3割以上が200万円以上、16%が300万円以上かかっていることがわかりました。治療の方法や期間にもよりますが、やはり治療費が高額になることは確かなようです。

30万円以下という人は4人に1人。中には500万円以上という人も!

身体的にも経済的な負担の大きさがあらためて明らかになった今回の調査。今はまだ妊娠を望んでいないという人も少し心配になったのでは? 

自分の身体が妊娠しやすい体かどうかは実際に妊活をしないとわかりませんが、少なくても規則正しい生活を送り、身体の異変には早期に対応することが大切なことは確かなようです。

何か心配なことがある人はぜひ婦人科を訪れてみてくださいね!