書道は、一定の型に従って、漢字を基礎に筆で表現する抽象的な文字アートである。

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書道は、一定の型に従って、漢字を基礎に筆で表現する抽象的な文字アート。このアートが形成されていった過程は、当初は文字による記録から始まり、それが少しずつ個性化していき、人々のその形式や内面的な要素に対する要求も高まり続けていったことで、次第に豊かで、抽象的になっていくと同時に、昇華され、奥の深い書道アートが形成され、発展と革新が続いている。(文:楊懿乾。中国文化報掲載)

まず、日本政府という角度からみてみると、文部科学省が規定する「学習指導要領」で総合的な指導と計画を行っている。地方自治体という角度からみてみても、各地域が地元の実際の状況に応じて、小学校や中学校で、書道の基礎を教えている。その主な目的は、学生に漢字を知ってもらい、きれいな字をかけるようにすることだ。次に、レベルアップした高校の「書道教育」では、字がきれいであるほか、芸術性のある字を書けるよう、学生を育成する。最後に、大学では、書道を専門とする学部を設置している大学があるほか、書道の専門学校もあり、専門学校では書道を専門的に2〜3年学ぶことができる。

その他、一般社会でも書道教育はバラエティに富み、さまざまな規模の書道専門の教育団体がある。そして、毎年、各種書道の展覧会が開催されているほか、書道家が開く「書塾」もある。このように、国や自治体が行う実用的な書道教育から芸術性も備えた書道教育のほか、社会でも自発的に多種多様な教育伝播方式が形成されており、バラエティに富む書道教育の体系が構築されている。そして、若者の書道の学習に対する意欲を高め、伝統文化の継承においても、大きな助けとなっている。

次に、日本の書道で表現されている字を見ると、学生は基本的に、教師の「お手本」を基に練習するため、筆の動きや全体的な構造などが教師と同じになり、学生は個性を十分に発揮することができず、書道アートも一定の枠にはまってしまうことになる。その他、日本の各種書道展覧会を見学すると、字の表現方法が単調であると感じてしまう。

一方、中国では昔から今に至るまで、書道の表現方法は多様性に富んでいる。中国で毎年開催されるさまざまな規模の各種展覧会では、対聯(ついれん)や条幅(じょうふく)、横巻、斗闘など、さまざまな形式を見ることができる。しかし、日本の書道展覧会は、通常、半紙の大きさが皆同じで、表装の仕方も似たり寄ったり。形式も内容も、単一的で、型にはまっている。そのため、形式の豊富さという点を見ると、中国のほうが創作力に富み、表現形式も多種多様で、書道のアート性が十分に発揮され、魅力にも富んでいる。しかし、継承や普及に重きを置く日本のやり方は参考にする価値がある。今、中国の新しい創作形式への革新と探索はそれなりの意義があり、日本の試みを参考として、書道の継承と発展のバランスをうまくとるというのが課題ではないだろうか。(提供/人民網日本語版・編集KN)