「ごめんなさい」を言い過ぎる子は将来自信のない子に育つ!?

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社会生活の中で最低限のマナーである「こんにちは」「ありがとう」などのあいさつは、小さい頃から習慣づけたいもの。しかし、「ごめんなさい」という謝罪の言葉を、あまり強要しすぎるのは良くありません。では、「ごめんなさい」が子どもの口癖になってしまうと、どんなデメリットがあるのでしょうか? 
「ごめんなさい」言わせることが目的になっていませんか?
人に迷惑をかけたり悪いことをしたら「ごめんなさい」と謝罪するのは当たり前です。

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しかし、謝ることができずモジモジしている子どもに対して即座に、「ごめんなさいは?」と問いかけるのは、おすすめできません。

あいさつをきちんとできる子に育って欲しい、という親心から出てくる「ごめんなさいは?」なのかもしれません。でも、このやり方では「ごめんなさい」と子どもに言わせること自体が目的となってしまい、子どもの気持ちを理解しないまま謝罪を強要している状態になってしまいます。

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子どもに「ごめんなさい」を言わせる前に、一度考えてほしいのは、「本当にその子が謝罪の言葉を口にする必要があるのか」ということです。

大人自身がヒートダウンすることも大切です。あくまでも「ごめんなさい」は問題解決へ導く最初の糸口、謝罪の言葉に重きを置くのではなく、内容を重視してください。
謝れば済むと思うような子になってしまう懸念あり!
謝罪するということは、子どもにとって「怒られている」ネガティブな状態です。頭ごなしに謝罪を求めても、子どもは理解できず、そういった状態を回避するために「とりあえずごめんなさいって言っておけばいいか」と思うようになってしまいます。

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また、「怒られないようにしよう」と、大人の顔色ばかり窺う子になってしまうこともあります。

その結果、自分が悪くなくても謝るようになり、自尊心が減退、自信のない子に育つ可能性も否めません。

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まずは、子どもがどのような状況に陥っているのかしっかり確認し、なぜ謝る必要があるのか一緒に考えます。子どもが納得すれば、「ごめんなさい」と相手に謝罪して、なぜ謝るのかということを説明してあげてください。
なぜ「ごめんなさい」を言い過ぎると良くないのか
心からの「ごめんなさい」ではなく、怒られている状態を回避したいという思いからの「ごめんなさい」は、小さい頃は通用するかもしれません。

でも、深く考えず「ごめんなさい」と言っても相手に気持ちは伝わらないし、問題解決にもなりません。

そのことを理解しないまま成長してしまうと、軌道修正に大きな時間をかけてしまうことになります。

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また、安易な「ごめんなさい」は、不要なトラブルを引き起こすことにもなりかねません。

世の中には善の心を持つ人ばかりではなく相手の謝罪を利用しようと、「あいつに責任をなすりつければいい」と思われることもあります。

安易な気持ちで行った謝罪が結果的に自分を苦しめることになる可能性もあるのです。

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どうして自分が悪いのか?

どのくらい自分が悪いのか?

相手はどの程度悪いのか?

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子どもが「ごめんなさい」と謝罪ばかり口にする癖がつく前に、責任の割合を考える癖がつくようにしてあげましょう。
「ごめんなさい」言い過ぎる子への対応は?
どんなに小さなことでも何かあればすぐに「ごめんなさい」と言う子は、謝罪が癖になっているかもしれません。子どもが萎縮するほど叱ったりしていないか、親自身が考える必要があるでしょう。

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両親から求められなくても、幼稚園や保育園、学校の先生たち、はたまた祖父母や親戚など身近な大人から日常的に促され続けている可能性もあります。

そんな時は、自分が悪くない場合、悪いと思っていない場合は謝らなくていいことを教えてあげてください。子ども自身がどう思っているか、意見を聞く受け皿となるのです。

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自分を受け入れてくれる存在さえあれば、自尊心は育まれ、他人の気持ちを汲み取る余裕ができます。そうなれば、不要に謝罪するような場面もグッと減ることでしょう。

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自分の言動に責任感を持ち、相手を怒らせたり傷つけてしまったら反省をする。

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簡単なようで、教える立場となると忍耐が必要です。しかし、「ごめんなさい」と言うように教えるのではなく、親が謝罪する言葉や姿勢を見せれば自ずと理解し、適切な使い方ができるようになるでしょう。

やみくもに「ごめんなさい」と言うより、心から謝る気持ちを伝える方がずっと相手に思いは伝わるものです。

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大人になると、謝罪すれば済むようなことばかりではありません。言葉とは、感情や思いが込められて生きてくるものです。時に重く、軽くなる場合もあります。

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単なる伝達ツールとしてではなく、美しい使い方を教えてあげましょう!

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