『新しい地図の見つけ方』(宇野常寛、吉田尚記/KADOKAWA)

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 「リツイートはやめろ」「村上春樹よりドラえもんを読め」「ノンポリのオタクであれ」などなど、“新しい世界”を生きるための指針を明快かつ具体的に示す対談が、一冊の本にまとまり9月15日に刊行された。批評誌『PLANETS』編集長・宇野常寛と、ニッポン放送アナウンサーで「マンガ大賞」発起人でもある吉田尚記による対談本『新しい地図の見つけ方』だ。

 これから来る“新しい世界”に対して漠然とした不安を抱いている人は少なくないと思うが、宇野は「ちょっとした好奇心と冒険心を用いて、この新しい世界を楽しんでもらいたい。そんな願いを込めて話し合ったのがこの本です」と語る。ではなぜ新しい世界を楽しむために「リツイートはやめろ」なのか、二人の理知的でありながら実に楽しげな対話に触れてみてほしい。吉田が「ネットという今最も世間の目に触れる場所に背を向け、出版という秘密基地に篭って、実は自分たちだけが楽しい会話を繰り広げていたのが、この本です」と明かす通り、気鋭の論客であり、かつ気心の知れた友人同士である二人の会話には、明るい未来への希望があふれているのだから。これから新しい世界へ踏み出していく若い世代にとって、文字通り希望を与えてくれる一冊になるはずだ。