日本はかつて中国の歴代王朝を師として学んできた。日本に存在する多くの文化が中国に源を発するものであることを否定する人はいないだろう。近代になって日本と中国の国力は大きく逆転し、国の制度も大きな相違が生じたことで、日本が中国に学ぶ機会は大きく減少した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本はかつて中国の歴代王朝を師として学んできた。日本に存在する多くの文化が中国に源を発するものであることを否定する人はいないだろう。近代になって日本と中国の国力は大きく逆転し、国の制度も大きな相違が生じたことで、日本が中国に学ぶ機会は大きく減少した。

 中国メディアの散文〓はこのほど、中国は明治維新後の日本を「先進国としての模範」とみなし、日本が国家として成功を収めた道を学ぼうと指摘したと指摘する一方、日本と中国の経済規模が逆転した今、「中国はまだ日本に学ぶ必要はあるのだろうか」と疑問を投げかけた。(〓は口へんに「巴」)

 記事は、中国経済が世界から一目置かれるほどの成功を収めたことで、「日本に学ぶという気風」に中国で微妙な変化が生じていると指摘し、一部では「日本人は表面的には礼儀正しいが、実際は中国を敵視している」、「日本はもはや中国にとっての模範となる資格はない」という見方すら存在すると主張した。

 一方、日本と中国が経済規模で逆転したとは言え、日本の「社会」には数多くの学ぶべき点が存在すると指摘し、社会秩序や管理については中国はもちろん、世界中の国にとっての模範との見方を示した。特に、日本の治安については「世界中の都市で犯罪が増えているにもかかわらず、日本は寛容と統制を上手く統合し、犯罪に対処している」と紹介した。

 さらに、日本の情報収集能力も学ぶべき対象であるとし、「日本のシンクタンクや研究所は調査や研究能力はさほど高くない」としながらも、それは情報収集に集中しているからであり、「意思決定者に提案を行うのではなく、政治家や官僚、企業に意思決定に向けた情報を提供しているためだ」と主張した。

 記事は、中国は経済規模では日本を抜いたとしながらも、日本にはまだ多くの学ぶべき点があるとの見方を示している。裏を返せば、中国は世界第2位の経済規模となっても慢心しておらず、まだ貪欲に学ぶべき点を探しているとも言える。経済や社会の質で日本に追い付くことは容易でないにしても、今なお学ぶ姿勢を持つ中国はやはり侮れない相手と言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)