日本のお月見に相当する中国の「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」。2016年の中秋節は9月15日だが、この日は伝統的な焼き菓子「月餅」を贈り合い、家族団欒で月餅を食べるのが習慣だ。小豆や塩漬けの卵の黄身などの餡が詰まった月餅は、毎年この時期、街のいたる場所で販売され、パン屋の販売棚も半分が月餅になるほどだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のお月見に相当する中国の「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」。2016年の中秋節は9月15日だが、この日は伝統的な焼き菓子「月餅」を贈り合い、家族団欒で月餅を食べるのが習慣だ。小豆や塩漬けの卵の黄身などの餡が詰まった月餅は、毎年この時期、街のいたる場所で販売され、パン屋の販売棚も半分が月餅になるほどだ。

 中秋節には欠かせない月餅だが、現在世界の34カ国で中国産の月餅が輸入禁止となっているという。海外在住の中国人のなかには、こうした措置を不快に思っている人も多いようで、なかには中国への嫌がらせと勘ぐる人もいるようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、月餅が各国で輸入禁止となっている理由を分析する記事を掲載した。

 記事は、月餅の輸入禁止措置をとっている国はドイツ、フランス、デンマークなどの西洋諸国が多く、アジアでは韓国、タイ、シンガポール、フィリピン、インド、インドネシア、ミャンマーなどの国々があると紹介した。

 しかし日本は、完全に禁止してはおらず、条件付きで輸入を認めている。国によって輸入制限は異なるが、こうした月餅をめぐる禁止措置について、記事は「あくまで各国の国民を守る責任ある行動」だと理解を示し、肉類や卵が使用されている月餅には、鳥インフルエンザ、口蹄疫、その他の疾病が広まるリスクがあると紹介。また、月餅は変質しやすく長時間の輸送には向かず、輸入禁止は当然の措置と言えると伝えた。

 記事はまた、中国人の知らない意外な事実として、中国も全く同じ理由から海外からの「月餅の輸入を制限している」と指摘。したがって各国による月餅輸入禁止は中国への制裁措置ではないため、中国人に向けて「冷静になるよう」訴えた。日本でも近年は月餅を見かける機会が増えつつあるが、中国のものとは味も中身もだいぶ異なっており、中国で本場の月餅を楽しんでみるのも一興かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)