ニコニコ動画のゲーム実況で大人気の「M.S.S Project」。FB777、あろまほっと、KIKKUN-MK-II、eoheoh (左から)

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“日本最大規模のゲームの祭典”東京ゲームショウ(TGS)が、今年は9月17日(土)、18日(日)に幕張メッセで開催される。

【写真を見る】FB777(エフビースリーセブン)。好きなゲームはシングルプレイ専用アクションパズルゲームの「ポータル」

20周年となる今年は、節目を記念して初のオフィシャルサポーターを任命。初代に就任した、ニコニコ動画他で活躍するゲーム実況・音楽制作ユニット「M.S.S Project(エムエスエスプロジェクト)」に、TGSの見どころを聞いた。

■ “ゲームの祭典”は憧れのイベント

――「M.S.S Project」は、9月9日で結成7周年を迎えたとのことですね。おめでとうございます。

一同:ありがとうございます。

――東京ゲームショウも20周年を迎え、今回初めてオフィシャルサポーターが設けられました。就任の経緯を教えてください。

FB777(以下FB):僕らはそもそもゲーム好き。その中でゲーム実況を皆さんに配信していて、それらが幸いしたという形です。

eoheoh (以下エオエオ):ゲーム好きとゲーム実況の両方が、リンクしていましたからね。

FB:僕らは子供の頃からゲーム大好きですから、当然ながらTGSは憧れ。みんな北海道に住んでいて、“ゲームの祭典”があると知っていながらも、行きたくても行けないイベントでした。なので、憧れの存在のオフィシャルサポーターになれたのは、ものすごく嬉しいことです。

KIKKUN-MK-II(以下きっくん):実は、お客さんとして行く前に、先に出演者として出ることになっていましたからね。TGSには、3年前からチョコチョコ出始めることができて、それもオフィシャルサポーターに就任できた要因でもあるのかなと。

――TGSは1996年からスタートしました。みなさんがゲームをやり込み始めた時期と重なると思います。今年も「日本ゲーム大賞2016 発表授賞式」が行われますが、第1回の大賞作品は覚えていますか。

エオエオ:なんだろう。ファミコン?スーファミ(スーパーファミコン)?

あろまほっと(以下あろま):セガサターンの「サクラ大戦」とか。

――まさに、「サクラ大戦」でした。覚えていらっしゃるのはさすがですね。

FB:オフィシャルサポーターですからね。それに、当時のサクラ大戦の人気はすごかったですから。

あろま:どこにいても名前を聞くぐらいでしたよ。

■ VRがゲーマーの念願をついに叶える

――この20年間で様々なゲームが生まれ、どんどん進化しています。今回は目玉の一つにVR(バーチャルリアリティ)のゲームがあります。実際にプレイしたとのことで、魅力を教えてください。

きっくん:自分の周りの空間がゲームに包まれる感覚ですね。プレイする前は、「テレビ画面よりも大きく感じて、手前にあるものだけがリアルに感じるだろう」というくらいに考えていましたが、自分の背後までグラフィックが届いていました。自分に向かってくるものに思わず「おおっ」と驚いたり、目の前にあるモノを思わず手で取ろうとしてしまったりと。

まさに、バーチャルの世界に飛び込んだ感覚が味わえるゲーム。これから様々なジャンルのゲームが出てくると思いますが、それぞれに対応した瞬間、間違いなく革命が起きるという予感しかないです。VRを購入するチャンスがある人は、絶対に買わないといけないですよ。

――本当に面白そうですね。360度がゲームに包まれているイメージでしょうか。

FB:いや、本当にゲームの世界に入った感じです。例えば、敵が撃ってきた銃弾とかも、本当に向かってくるように見えるんですよ。手すりとかも実際にあるように見えて、掴もうとしちゃうくらいでした。これまでVRを体験する機会はあまりなかったと思うので、今回は絶好の機会になるはずです。今までゲームの世界に飛び込みたいと思った人はたくさんいるはずなので、是非体験してもらいたいですね。

きっくん:ゲーマーの念願が叶う瞬間だと思いますよ。

■ もう驚かないと思っていたのに…

――長年の夢がついに叶うと。他に注目のゲームはありますか。

FB:VRに対応している「バイオハザード7 レジデント イービル」も体験できるらしいです。それはめちゃくちゃ気になりますね。

あろま:やりたいね。相当やばいと思う。

エオエオ:めちゃくちゃ怖いでしょ。

きっくん:バイオ7の体験版はプレイしましたが、VRがなくても相当すごいゲームでしたよ。

――どんな感じでしたか。

きっくん:何か、空気が怖い…。恐怖がピリピリ伝わってくる感じです。今までのバイオのようにゾンビを倒していくというよりは、空気感の恐怖が常に伝わってきました。

――それがVRで体験できるわけですね。もしかしたらゾンビに食われるんじゃないかと。

きっくん:そこが一番注目かもしれないですね。

エオエオ:あとは「ファイナルファンタジーXV(FF15)」も出展されますよね。今、「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(キングスレイブ ファイナルファンタジー15)」という映画が公開されていて、見てみたらすごく面白かった。ゲームにつながるストーリーだということもあって、FF15がすごく気になっているんですよね。それに、とにかくグラフィックがすごかった。

きっくん:もうグラフィックで驚くことはないと思っていたんだけどね。

エオエオ:本当に驚かないと思っていたけれど、「ここまでか」と。

きっくん:今までも何度も驚いてきたので、「もうグラフィックは見飽きた」、何があっても「ふーん」とやり過ごせると思っていたけれど、驚きがまたやって来るわけですよ。

エオエオ:あまりにリアル過ぎて、生身の人間を起用した方が、むしろ予算的には安く済むと思うくらいです。

■ ゲームだけではいないTGS

あろま:それと僕が気になるのは、外国人来場者のためにテスト導入される、メガホン型音声翻訳機の「メガホンヤク」と「タブレット型音声翻訳機」。それぞれ日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する多言語音声翻訳機ということですけれど、現代の科学は本当にすごい。

FB:TGSはゲームだけでなく、デジタル技術をアピールする場としても成長していますから、ゲームに興味のない方でも楽しめるはずです。

あろま:ドラえもんの道具が実現してきているなと。

――今回は20周年ですけれど、あと100年くらい経ったら、もしかしたらTGSでドラえもんを発表するかもしれませんね。

きっくん:なんでもありえますね。新しい宇宙船の発表みたいな(笑)。

■ ゲームは僕らのロマンを叶えてくれる

――TGSも、すっかり市民権を得たと言えそうです。この20年間のゲームの進化は、ゲームをやり込んできたみなさんからするとどういう感覚なのでしょうか。

FB:これまでのゲームの進化は、基本的にグラフィックや性能の部分がほとんどでしたが、VRの誕生で体感的なところにも入ってくるようになりました。これから年数が経っていけば、本当に自分の体がゲーム内に移ることになるんじゃないかなと想像しちゃいます。

エオエオ:脳波コントロールみたいな形とかでね。

FB:僕らもゲームに対して、「もうこれ以上進化しないだろ」と思う部分はありました。ところが、そうではないなと。これからもずっと進化し続けるんだろうなと思います。

きっくん:ゲームは予想のつかない動きが絶対にあるからね。ソーシャルゲームへの流れとかは全く思いつかなかった。

FB:確かにそれは言える。

きっくん:ハイクオリティに進化し続けるのかと思ったら、携帯性という意味で進化しましたからね。必ず上に進むだけではなくて、横道に一回逸れたりとか。それでまた次のランクに進化するような驚きを、毎回見せてくれる。だから、ゲーム業界は僕らのロマンをずっと叶えてくれていると言えます。完全にロマンの話ですよ。【ウォーカープラス編集部/コタニ】