下痢を伴う腹痛の原因と対処法 下痢止めは飲んでもいい?
急にお腹が痛くなって、冷や汗をかきながらトイレに駆け込む。そんな経験は誰もがしたことがあるはず。そんな下痢のときの対処法をご紹介します。

急性下痢の原因は、食べ過ぎや飲み過ぎが原因
ふだん食事で摂った食べ物の消化吸収は小腸で行われ、水分は大腸で吸収されています。この仕組みが、なんらかの理由でうまくいかなくなると下痢になります。通常の便は、水分量が60〜80%ですが、下痢は液状に近く水分量が85%以上になります。この下痢の状態が、短期でおさまるものは急性下痢、3週間以上続くと慢性下痢に分けられます。

腹痛をともない発熱などがない場合の下痢は、ほとんどが日常生活の中に原因があります。食べ過ぎや飲み過ぎ、食あたり、体を冷やしたなど、前日から3日前までの生活を思い出しましょう。このような場合は、下痢止めや整腸剤を服用して様子を見ましょう。

また下痢の時は、腸が活性化しています。お腹まわりはもちろん、下半身も温めるようにして静かに過ごしましょう。食事は、半日〜1日控えるか、症状が落ち着くまでは、柔らかいご飯やうどん、スープなど、消化のよいものを食べるように。また、整腸作用があるヨーグルトを摂るのもいいでしょう。

注意したいのが水分の摂取。下痢だと、トレイが心配になって、水分を控える人もいますが、逆にそれは危険です。下痢が続くと脱水症状を招く可能性があるので、水やスポーツドリンク、白湯などをこまめに取り、水分補給をしてください。
下痢止めを飲まない方がよい場合も
下痢とともに発熱がある、激しい腹痛をともなうという場合には、ウイルスによる感染や食中毒が考えられます。ウイルスや細菌を体外に排出する必要があるので、下痢止めを飲むのは避けましょう。下痢止めを飲むと排出を止めてしまい、ウイルスや細菌を体内に留めることになってしまうためです。一般的な下痢か、ウイルスが原因かは自己判断が難しいので、激しい腹痛をともなう場合には、医師に相談するようにしましょう。

また、下痢のときに出る便に血が混じっていたり、便の色が赤、黒、白、緑などの色をしている場合には、病気の疑いがあります。この場合も、できるだけ早く、医師の診断を受けましょう。
生理中やアレルギー、抗生物質も下痢に
女性の場合、生理のときも下痢になりやすくなります。排卵後に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮の収縮を抑える働きがあり、その作用が子宮のすぐ近くにある腸にも影響し、便秘になります。生理がはじまると、今度は黄体ホルモンが減少し、子宮を収縮させるプロスタグランジンが分泌されます。これが腸にも働き、下痢になりやすくなります。また、生理の不安定な精神状態から下痢になることも。

生理のときは、特にお腹と下半身を冷やさないように注意しましょう。激しい運動やストレスが溜まることはできるだけ避け、体をやすませて。辛いもの、カフェインを含む飲み物など、刺激物は控えましょう。

ほかにも、乳糖不耐症の人が牛乳を飲んだ場合や、抗生物質を摂取した時、アレルギー体質の人が胃腸にアレルギーを起こす原因の食品を摂ると、下痢や嘔吐、腹痛を起こします。

また、腸はストレスと深い関係があります。下痢症状は、小中学生から社会人に多く見られます。できるだけ、ストレスを溜めない生活を送ることも腹痛と下痢の改善には大切です。

下痢は、本来、体がウイルスなどを排出することを目的としている減少で、むやみに止めるのは体の生理的作用に反することです。でも、下痢が長く続くと脱水症状になったり、体力が奪われ、日常生活にも支障をきたします。下痢止めを活用したり、生活習慣の改善をはかり、できるだけはやく快適な生活を送れるようにつとめましょう。