14日、韓国・マネートゥデイは、韓国の学校で子ども心を傷つける内容の教科書が当たり前のように使われていると報じた。写真はソウル。

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2016年9月14日、韓国・マネートゥデイは、韓国の学校で子ども心を傷つける内容の教科書が当たり前のように使われていると報じた。

中学生のチョン・ミンジさん(仮名・13歳)は、6年前に離婚した父親とソウルに2人で暮らす。生活は苦しく、14日からの秋夕(韓国の盆)の連休にも父親は娘を残し工事現場に出掛ける。訪ねて来る親戚もなく、普段遊ぶ近所の友達は田舎に帰るため、ミンジさんは家に一人だ。そんなミンジさんの心をなおつらくさせるのが、教科書に描かれる家族の姿だという。両親と子どもたちがそろう家族こそ「正しく幸せなもの」として描いた道徳の教科書を見るたび涙がこぼれる。

記事によれば、社会事情の変化や国際化により家族や家庭の形態は多様化しているが、学校教科書には、父と母が同一国籍の「伝統的な」家族のみを「正常」とする描写があふれている。K社の中1の道徳教科書では家族を「夫婦を中心に、その両親や子どもを含む生活共同体」と定義、家族に関する15ページの単元のうち、一人親や移民夫婦、祖父母と孫のみの家族についての説明はわずか4行だ。またC社の中1英語教科書の「スペシャルな家族の週末」の章には、両親が子どもたちに本を読んでやる姿、家族そろって伝統武芸を学ぶ姿などが絵や写真で掲載されている。

この英語教科書を使って授業をしたクォン教師(26)は、「本文を読み進めていたら急に一人親家庭の生徒がうつむいてすすり泣き始めた」と、授業にも影響が出ていると話した。クォン教師と同じような経験を持つ教師たちは少なくなく、「図らずも子どもたちを傷つける余地がある内容は速やかに修正すべき」と主張している。

これについて韓国のネットユーザーが多数のコメントを寄せているが、記事の見方には否定的な声が多い。

「親が毎日けんかしてる家よりも、離婚した家庭の方が何倍もましだよ」
「そんなことより、一人親だから貧しいはずだという偏見がなくなるといいな」
「父親と母親がそろってたって正常じゃない家は多い」
「こういう絵が載ってるからって『教科書が一人親家庭を非正常と見なしている』なんて結論付けるのは、それこそこじつけだろう」

「何をまた教科書のせいに?学校が家庭調査をしてることの方が問題だ。親の年齢とか職業とか、何のために聞くんだ?」
「こういう記事がむしろ一人親家庭に被害を与える」
「『一つ屋根の下に3匹の熊、パパ熊、ママ熊、子ども熊…』あの歌も差別だって言うのか?(※韓国で広く知られる童謡)」

「こういう教科書を見て、一人親が正常じゃないなんて誰も思わないと思うけど?」
「これが問題なら、世の中直さなきゃいけないことだらけだよ」
「それより父親はなぜみんなイケメンなんだ?はげ頭の父親は存在しないことにしているふざけた教科書だ」(翻訳・編集/吉金)