電車、空港、タクシーの外国人観光客への対応は何点? 抜き打ち調査してみた

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 政府は東京五輪の2020年までに、年間訪日外国人の数を4000万人に増やすと発表。そんなニッポンの「英語おもてなし力」は大丈夫かを確かめるべく、抜き打ち調査を各所で実施。TOEIC860点、英語圏在住歴ありなどの記者が日本の国際化対応力を検証した。

【交通機関】

 日本の電車網の複雑さは世界的にも悪名高く、乗り換え図を前に途方に暮れる外国人も少なくない。そこで東京、渋谷、品川、新宿、上野、秋葉原などの主要駅で複数の駅員に乗り方や駅周辺の商業施設への行き方を聞いて回った。

◆英語と接客は○

 結果はさすが首都圏交通の要というべきか、「横浜へ行きたい」などの要望に対して、英語の語彙や流暢さはまちまちながら、すべての駅で問題なく対応してくれた。

 だが、これだけではマニュアル化された対応の可能性も否定できないため、品川駅の改札横の駅員に「富士山に行きたいのだが、ローカル線と新幹線どっちがお薦め?」という突拍子のない質問をしてみた。さすがに面食らった様子だったが、それぞれの所要時間と切符の買い方、降りる駅、また新幹線のほうが個人的にはお薦めである旨を途切れつつもはっきりとした発音で説明。笑顔を絶やさないのも好印象で、首都圏の鉄道網の英語おもてなし力は高かった。

 外国人の利用率が昨年比61%を超える関西国際空港も同様。外国人旅行者を装い、インフォメーションに電話すると忘れ物の内容から、中身まで英語で細かくヒアリングされ、荷物が見つかり次第滞在先への郵送の確約までしてくれた。「さらに1か月程度滞在して全国を回る予定」と話すと、英語で「素敵な時間をお過ごしください」との言葉が。おもてなしの心も上々だった。

【都心の鉄道&関空の調査結果】
英語力 ★★★★
おもてなし ★★★★★

◆英語力ほぼゼロ。無言も

 しかし一方で驚かされたのがタクシー運転手の英語力の低さだ。都内のさまざまな場所から10台前後のタクシーを利用したが、そのすべてが中学レベルの英語に対応できなかった。

 例えば浅草の雷門前で拾ったタクシーは、「お薦めのレストランはない?」と尋ねても「英語はわからないんだよなぁ」とひとりごとを言うばかり。唯一聞くことができた英語は、目的地までの所要時間を尋ねた際の「5分minute」だけ。

 タクシー運転手との交流は観光の醍醐味であるだけに、東京五輪まで英語力向上に力を注いでもらいたいものだ。

【タクシーの調査結果】
英語力 ★
おもてなし ★★★

取材・文・撮影/SPA!おもてなし取材班
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