13日、環球時報は記事「国境に近い中国原発に不安感じるベトナム、“要らぬ心配”と業界関係者」を掲載した。中越国境に近い位置での原発建設にベトナム側は懸念を表明している。資料写真。

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2016年9月13日、環球時報は記事「国境に近い中国原発に不安感じるベトナム、“要らぬ心配”と業界関係者」を掲載した。

大気汚染が深刻な中国では、石炭火力発電からの脱却を目指し、クリーンな原子力発電への移行を目指す動きが進んでいる。各地で新型原発の建設が進められているが、隣国ベトナムは不安感をぬぐいきれないでいる。広西チワン族自治区防城港市の原発はベトナムの都市モンカイからわずか60キロに位置しているからだ。ベトナムの専門家は建設中止を求めることは難しいと指摘しつつも、せめて建設認可手続きにベトナム側も加わるとともに国際機関による透明度の高い監督体制を構築するよう求めるべきだと提言している。

一方、ベトナムの懸念は“余計な心配”だと中国の原発業界関係者は語る。国際原子力機関(IAEA)の基準では最大レベルの原発事故が起きた場合でも、徹底的な対策は20キロ圏内にとどまる。2011年の福島原発事故でも緊急対策地域は30キロ圏内にすぎなかったとして、防城港市とベトナムの60キロという距離は安全圏内だと太鼓判を押した。また原発に関する情報は高度に透明化されており、ベトナム側が必要ならばネットを見れば済むと指摘、認可にベトナム側が加わる必要はまったくないと話している。(翻訳・編集/増田聡太郎)